内容説明
地の民の娘フォーンと湖の民の警邏隊員ダグ。悪鬼との戦いがきっかけで出会い固く結ばれたふたり。フォーンの家族から結婚の了解をとりつけ夫婦となったが、行く手には湖の民とダグの家族というさらなる難関が待ち受けていた。地の民の娘を受けいれようとしないダグの家族に、フォーンも打つ手がない。そんなときに悪鬼が出現、ダグは中隊長として退治に向かう。シリーズ第二弾。
著者等紹介
小木曽絢子[オギソアヤコ]
東京女子大学文学部英米文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sin
58
土の民の娘フォーンと湖の民の中年男ダグの種族を越えた恋愛物語だが、単純なロミオとジュリエットではない。そこにはこの物語の舞台となる世界の成り立ちに起因する隔たりが存在しているようだ。自分たちが守られていることを知らず逆に湖の民に対する反感を露にする土の民と、過去の償いを秘めて世界を悪鬼から守り続ける使命を帯びた湖の民、その土の民の平民根性と湖の民の選民意識が愛し合う二人の障害となりのし掛かってくる。双方の種族が歩み寄り、彼らが双方の世界に受け入れられる日は来るのだろうか?そしてこれは家族という鎖の物語だ。2023/03/28
tom
19
珍しいロマンス・ファンタジー。いろいろ出来事があり、二人は、旅に出ます。まったくもって、こんなファンタジー許されるのかと思ってしまうのだけど、これはこれで、読んでいて楽しい。2019/02/13
Ribes triste
15
ファンタジーなのに設定が現実的で厳しい。結婚しても必ずしも相手の家族と仲良くなれる訳ではない。それでも二人はお互いを信じ、試練を乗り越えていく。後半の怒涛の展開に一気読みしてしまいました。ビジョルドの作品は、元気をくれます。2022/04/17
Masa
13
読了。面白かったぁ。出だしからこうかよ!? と思いはしたのですが、そこはやっぱりビジョルドなのできっちり仕事してくれました。原題調べてないですが、「遺産」というタイトルも非常にいい。1作目より波乱に満ちていた感想。残り2作でどうなるのか、本当に楽しみです。問題は、どう入手するかです。2019/02/24
鐵太郎
11
本が出てから買うまでに半年、読むまでにさらに数ヶ月、ここに書くまでにそのあと半月以上かかったには訳があります。第1巻で読んだこの人々の生活文化になじめなかったこと。基礎という生体エネルギーを制御すると言う、魔法のような世界の説明の煩雑さに辟易したこと。主人公たちをとことん不幸に陥れて、毎度毎度なにくそと這い上がるアクの強い展開に納得がいかなかったこと。二巻目はどうなんだろうね、と思ったら、お話としての完成度は評価できるのですが、楽しめない現実には代わりがなかった。残念。2011/02/11
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