創元推理文庫<br> 999(ナイン・ナイン・ナイン)―聖金曜日

創元推理文庫
999(ナイン・ナイン・ナイン)―聖金曜日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 440p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488584023
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

吸血鬼の群れに取り囲まれた修道院。転がりこんできた血まみれの少女を救おうと、神父を捜して外に出た尼僧の背後に、獣のような影が…!F・ポール・ウィルスンの表題作をはじめ、捨てられた靴が意外な事件を暴くD・マレルの怪奇冒険譚、ナンシー・A・コリンズの切れ味鋭い短編など12編を収録。ホラー黄金時代の到来を告げるオリジナル・アンソロジー、第2弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kouro-hou

14
ホラー系アンソロジー2/3冊目。短編を中心に12篇収録。有名どころではD・マレル、ラムジー・キャンベル、F・ポール・ウィルスン等々。今回は出だしは怪奇調でスーパーナチュラル怖いと思ったら、登場人物はもっとおっかなかった、なんてヒト怖い話多め。前巻の方が粒が大きい気はするも、今巻もなかなか粒ぞろいです。2014/06/10

ハルバル

8
前巻以上に玉石混淆。最初の三作とマレルの「リオグランデ・ゴシック」が面白かった。 これは一見刑事物に見えてわりに古典的なネタがよかった。作中示唆される環境問題含めて自然派への皮肉だろうか。ジーン・ウルフはいつもの通り、そのわけわからなさが絶妙でナイス。真ん中あたりの作品はホラーというよりサスペンス風味で個人的には微妙。ホラーアンソロジーだってのに。でもホラーが絶滅危惧種になりかけた90年代は生き残りのための模索の時期だったんだと思う。そもそもホラーがメジャーだった時代なんてごくごく一瞬だったわけだが。2017/08/05

芍薬

7
吸血鬼やギャングや雨の日のモテルや排他的な農家が出てきてかなりB級ホラー映画という感じでした。 娯楽映画的な勧善懲悪が苦手な私にはちょっと…… しいて言えば“木はわが帽子”は良かったかな。 2012/03/07

アヤネ

3
2000年作品。ホラーアンソロジー12作品。。。ウィルスン「聖金曜日」吸血鬼の群れに取り囲まれた修道院で2人の尼僧は。。コリンズ「ナマズ娘のブルース」貧困と川だけの街で流れ者ホップが桟橋でブルースを歌うと。。キャンベル「ザ・エンターテインメント」奇怪なホテルに迷い込んだ老人。。そしてマレル「リオ・グランデ・ゴシック」捨てられた靴が以外な事件を暴く。黒い鴉さんお薦め通り、この作品が一番だった。毎日同じ場所に靴が捨てられている。出だしからラストまで目が離せなかった。2011/11/28

madhatter

1
再読。本巻は超自然現象より、人間自体の怖さに焦点を据えた作品主体な気がする。また、斯様な作品の方が出来が良い。やはり私は、人間の恐怖なら、激烈な行動として爆発するものより、内に鬱々と溜まっていくような、病んだ精神の動きを描いたものの方が好きだし、怖いと感じるのだということを確認した。例えば「無理数の話」など、一見系統立っているようでいて、その規則性の中に、語り手の根拠なき思い込みが唐突に組み込まれる辺りなど、その精神の底知れない暗さを覗き見てしまった思いだ。2012/04/19

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