出版社内容情報
ぼくはトム、7番目の息子の7番目の息子。ぼくが弟子入りしたのは、ボガートや魔女から人々を守る魔使いだ。映画「セブンス・サン」原作、〈魔使いシリーズ〉第1弾文庫化。
内容説明
ぼくはトム、七番目の息子の七番目の息子。ひとりだちのためにぼくが弟子入りするのは、ボガートや魔女やゴーストから人々を守る、危険で孤独な魔使いの仕事だ。弟子入りのための最初の試験は、さびれた炭鉱町にある幽霊屋敷でひと晩過ごすこと。ところが、だれもいないはずの地下室で地面を掘る音がする。怖がりの少年トムは弟子入りを果たせるのか。好評シリーズ待望の文庫化。
著者等紹介
金原瑞人[カネハラミズヒト]
法政大学教授・翻訳家
田中亜希子[タナカアキコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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眠る山猫屋
33
魔法使いではなく〝魔使い〟。知恵と勇気で人間に仇為すものと対決していく者。ガンダルフ的な賢者を想像していたが、師匠であるグレゴリーはむしろ職人。それも結構人間臭い男だ。過去にいろいろあったらしく、女性に批判的だったりもする。そして弟子思い。ツンデレですが、弟子のピンチには駆けつけるし、弟子トムの意志はあくまで尊重。そんなふたりに加えて、善悪のあわいで揺れ動くアリス。不気味過ぎる魔女たち。もはや邪悪の塊・・・かなりエグい描写もありました。だからこそ、揺るがないこの世界観は圧倒的!2017/11/01
星落秋風五丈原
15
魔使いシリーズ第一弾。メインキャラクター総登場の巻。7人目の息子の7人目の息子であるトム。すごい魔使いになる運命を言い渡されているが、自分ではその自覚がないハリー・ポッター風ヒーローがここから成長していく。2014/10/29
DONA
14
想像していた話とは違いましたが、新たなファンタジーという感じで楽しめました。若干ホラーっぽい所が困りますけど・・。弟子になったトムの成長が楽しみです。2014/01/22
こめっこ
13
今まで、魔法使いだと思ってましたが、魔使いは違うのですね。夜に読んでいると怖いシーンが結構あってドキドキしながら読みました。映像化するとホラー映画みたいになりそう。この先、少年がどう成長するのかが楽しみです。2015/03/10
酢橘
12
人に害を及ぼす魔女や精霊、幽霊を封じる役割を持っているのが魔使い。7かける7は特別な数字。7番目の息子の7番目の息子のトムは幼い頃から見えないものを見る能力を持っていた。めぼしい就職先も無いし、母親が期待するのでとりあえず魔使いになったトムの成長物語。2013/12/27