創元推理文庫
帝国の叛逆者〈下〉―ヴァルデマールの嵐〈第2部〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 315p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488577216
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

カース国の使節カラルは悩んでいた。補佐役の書記官であったカラルの意見など、誰が重んじてくれるというのだろう……。風雲急を告げる〈ヴァルデマール年代記〉正史第2部。

内容説明

カラルは悩んでいた。師ウルリッヒの死により、自らが正規の使節を務めなければならなくなったのだ。女王、“使者”、そして同盟国の使節に交じり、カース国を代表して発言し行動しなければならない。若輩者のカラルの意見など、誰も重んじてくれない。案の定、ハードーン国にいる“東の帝国”の軍隊を攻撃することに反対のカラルを、シン=エイ=インの使節が目の敵にしはじめた。

著者等紹介

山口緑[ヤマグチミドリ]
1958年京都生まれ。同志社大学大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アイゼナハ@灯れ松明の火

29
カバーは〈太陽神の息子〉ソラリス様…こうして見ると火猫ってデッカイな(笑)未曾有の災害を前に、ちょっとあり得ない位のペースで進む融和の様子に多少抵抗感があったのですが…では、間に合わずに人々が辛酸を舐める光景が読みたかったのかと言われれば違うもんなぁ。災害が小康状態を保つなかでも、先を見通した危機感を持って、大胆に物事を進め、未然に災難を防ぐ…なんと、あるべき姿ではないですか。盛り上がりに欠けるなんて言ったらイカンよね(汗)さて、嵐の後には何が訪れることになるのか…気長に第三部を待つとします。2012/12/24

nirokuya

7
上巻でなんかおかしくないか?と思っていた《炎の歌》の言動がアン=デシャの自立と共にますますおかしくなっていく。暗黒思考の深みに嵌っていく姿が怖い程だった。その一方で、カラルの神経性胃炎は原因の一つが取り除かれたけど、ストレスは増える一方に思える。でもそんな状況に負けそうになりながらも責任を果たしている。強烈な個性を主張し合う人々の間で思い悩む生真面目な青少年カラル君の今後に幸あれと願いたくなる。2013/05/12

すけきよ

4
承前。また、ヴァルデマール側の防波堤計画も、相変わらずこれまで存在感のなかった技術者集団が活躍していて面白い。一方、カラルのパートは、若く、しかも最近まで敵対していた国の大使であるため、まるで信用されておらず、でも国益は背負わなければならない苦労が描かれる。彼の政治的立ち回りも、もっと見たかった気もする。面白かったのは、どれも魔法があまり関係ないんだよね。物語自体も、ラストに魔法的なものが出てくるだけで、全体としては印象が薄い。はたして、第三部ではどうなるのか、〈東の帝国〉はどう動くのか、楽しみ。2013/01/05

くろ

4
今回気になったのは炎の歌とトレメイン大公!炎の歌はいつも上からの感じですが、イタイ目にあってお気の毒。まあ…美貌と才能に恵まれてても、こればっかりはねえ…これであまり性格が丸くなってもつまんないので、そのままでいて!あとトレメイン大公は対照的に地味だけどイイ感じのところを見せたのに、呪われちゃってまあ大変!その立場でソレは大丈夫でしょうか?がんばれトレメイン大公!!次回が楽しみです。★★★★☆ 2012/12/24

明野 立佳

3
みるみる聞き分けがよくなっていく皆さんと、苛苛さんの炎の歌がかわいい。しかし三部作の二作目ですから、はやく結末が知りたいです。2012/12/30

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