出版社内容情報
隣国との激しいたたかいで疲弊するヴァニエル。束の間の休暇をとるために、ずっと避けていた故郷に帰ったが……。伝説の〈魔法使者〉の波乱の生涯を描いた、三部作第二弾。
内容説明
最愛の人を失って十年あまり。隣国との戦いで多くの「使者」が亡くなり、生き残ったヴァニエルは、休む暇もないほど忙しくなっていた。そんな彼が久々に里帰りすることになった。折り合いが悪かった父もようやく息子を認め、頼りにするようになったのだ。どうも境を接しているふたつの小国がきな息いことになっているらしい。伝説の「魔法使者」の生涯を描いた、三部作第二部。
著者等紹介
細見遙子[ホソミヨウコ]
高知大学人文学部文学科卒業、アメリカ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アイゼナハ@灯れ松明の火
27
ヴァルデマール年代記〈最後の魔法使者〉ヴァニエルの生涯を描くシリーズ第二部。第一部では十代の少年だったヴァニエルも一人前の使者に・・・なったどころか、隣国カースとの国境紛争の中で次々倒れる使者たちの穴を埋め、五人前の働きを強いられることに。疲弊しきった彼が休暇のために王都に戻ったところから物語は始まります。王都にいても、緊急の任務を命じられかねないことから、気は進まないまま、よい思い出のない故郷に里帰りをする羽目に・・・上巻はアイドリングって感じですが、最後の方で奇怪な事件が起こります。このまま下巻へ。2010/12/20
てんとうむし
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帰郷編。ヴァニエルがボロボロすぎて辛い。故郷に帰っても心の休まる暇はなく…下巻へ。2016/06/21
稽子
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★★★ ファンタジー。ヴァルデマール年代記シリーズ。
みっくん
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休暇を取れないヴァニエルくんが哀れ。・・・でも、あんまり人を憐れんでれる立場じゃないかも。 名言:ちゃんと知識を持っている大衆の方が無知な大衆よりも指導者を信頼する。その指導者が信頼に足る人物だと大衆が考えた場合だけど。 ま、確かにそうなんだろうけれど・・・、でも教育を受けてもバカはバカなんだな・・・。2013/08/11
アオ
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休暇もとれず、散々働かされるヴァニエルが哀れすぎる。。。でもちゃんと和解できて良かった。ジェルビスがお気に入り。2012/07/24