出版社内容情報
女剣士タルマと女魔法使いケスリーは、傭兵商売に手を染めた二人組。実入りのいい仕事とは縁遠い二人のもとに、誉れ高きある傭兵隊からの誘いが舞い込んだ。喜びもつかのま、その女隊長が故郷に旅立つことになり、留守中の隊は彼女たちの手に委ねられる。すぐ戻ると言った隊長からの手紙は途絶え……。『女神の誓い』につづく、“血の姉妹”のさらなる活躍! 解説=中村融
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絹恵
16
大事なものを守るために手放す強さ、何か失った時の強さ、そんな強さを持っているからこそ、より彼女たちの柔らかさに魅せられました。自分が自分であることを見てくれるということは誰しも望んでいることで、ならば私はきみを信じて盾になろう。信頼の証明の後、約束はくちづけで。その時、女神は微笑む。(『女神の誓い』の続編)2013/11/26
Masa
9
読了。ああ、もう本当に面白い。タルマとケスリー、大好きです。ワールと二頭の馬も最高。この二人に任せておけばどんな問題も解決! 安心して見てられる! と、思うのですが、話の随所ずいしょは結構残酷で。あとがき読んで、ははぁなるほど、こういうものなのね、と。この二人が生まれたのにはちゃんとした理由があるのだなと理解するとより一層面白くなりました。しかしまさか二冊目でこういう結末になるとは! シリーズ他作品も追っかけなければならないですね。ラッキーは自分の中で第二のビジョルドなるか!? 楽しみです。2021/05/29
ときわ
7
弾みが付いちゃったので続きも再読。魔法の使い方など科学的に?丁寧に説明してくれてるので分かりやすくて満足。終わりの方に書かれていることに驚きと共感。最近話題のAIのことがそのまま当てはまりそうなんだもの。抜粋すると「あることをひとたび思いついたらそれは広まる。止めることは出来ない。その知識を手に入れるのが悪人である確率が五分五分になる。出来る最良のことはみんなに知らせること。そうすれば使われた時何なのかが皆に分かる」。世界中で関心を持って研究するのが多分ベストなやり方なんだろうな。2023/05/02
はち
2
「女神の誓い」の続編。女剣士と女魔法使いと大型の狼のような魔法の獣のトリオの物語。傭兵団に所属して戦っていた彼らですが、リーダーが行方不明となり探しに行くことになります。この世界の物語は続くようですが、そのシリーズ名である「ヴァルデマール」がやっと関わってきました。2017/01/04
しるるん
2
女神の誓いの続編 タルマとケリーの物語。 前作とちがって短編ではなく大筋がちゃんとあり、とても面白かった! 2016/11/16