内容説明
アーサー王伝説のマーリンからハリー・ポッターまで、時代を超えて人の心をとらえている魔法使いの物語。ここに選んだ14篇は、魔法を信じる子供たちと、そんな子供だった大人たちへの、楽しくて、ちょっぴり怖い贈り物。ネズビットからジョーンズまでの新旧の名手たちが「魔法」と「学校」をテーマに自慢の腕をふるいます。
著者等紹介
大友香奈子[オオトモカナコ]
1965年北海道生まれ。早稲田大学第二文学部卒。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
53
アーサー王伝説のマーリンから、国際的スターのハリー・ポッターまで、魔法使いの物語は、時代を超えて人の心をとらえ続けています。そう、こんなことができたらいいな、と夢みる子供はもちろん、そんな時代を忘れ果て、魔法なんかないんだ、とかたく信じている大人さえも。ここに名アンソロジスト、ヘイニングが選りすぐった物語は、魔法を信じる子供だった大人たちと、まだ魔法を信じている子供たちへの、楽しくて、ちょっぴり怖い贈り物。名手たちが「魔法」と「学校」をテーマに贈る。これを読んだら、あなたも魔法が使えるようになるかも?2005/06/13
あたびー
24
#日本怪奇幻想読者クラブ 英米の児童文学から主に魔法をテーマにした作品を集めたアンソロジー。日本の児童文学には魔法が出てくることはほとんどないように思う。(少年陰陽師なんていたっけ?)それだけ欧米の文化の中には魔法や魔法使いが浸透しているという事だろう。厳格なキリスト教教義にも、あの数百年に及ぶ恐ろしい魔女狩りの嵐にも、魔法は死に絶えなかった。むしろ妖精たちより多く生き延びているように見える。それは時々こうした文学作品が魔法を生き返らせて来たからなのではないだろうか?2020/04/28
midorino
6
作品を読み慣れているせいか、フィリップ・プルマンとダイアナ・ウィン・ジョーンズのものが特に面白かった。比較的古い作家のものは短編だからというのもあるだろうが、登場人物がステレオタイプな感じであまりのめりこめなかった。西洋の「魔法」や「不思議」は十分に楽しめたので、似たようなものの東洋版、日本版が読みたい。2016/12/25
たみ
5
魔法と学校をテーマにした14の短編集。ジャクリーン・ウィルソンさんの[飛行術入門]のヒキガエルがかわいかった。一人称が吾輩で口が悪くて優しいなんて卑怯だ。ヒキガエルのくせに~っ2014/03/17
sohya_irej
4
訳:大友香奈子、解説:立原透耶/いじめられる少年と魔法の同化「暗黒のオリバー」、船乗りの息子が送ってきた龍(東洋式)を孵した田舎の両親「中国からきた卵」、夢を操り人に与えられる少女のスランプの理由「キャロル・オニールの百番目の夢」など。ダール「お願い」は既読、ぞっとする筆致。2017/06/01
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