出版社内容情報
梅雨の夜、太鼓長屋に養い親の千弥と住む弥助のもとに、客が訪ねてきた。化けいたちの宗鉄と名乗る男は、妖怪の子預かり屋の弥助に娘を預けたいという。山奥で暮らしていたのだが、母親が亡くなり、男手ひとつではどうにもならなくなったのだ。女の子の名はみお、白い仮面をつけ、父親だけでなくひたすら周囲を拒絶していた。だが、弥助のもとに預けられる子妖怪達と接するうちに、みおに変化が……。お江戸妖怪ファンタジイ第四弾。
内容説明
梅雨の夜、太鼓長屋に養い親の千弥と住む弥助のもとに、客が訪ねてきた。化けいたちの宗鉄と名乗る男は、妖怪の子預かり屋の弥助に娘を預けたいという。母親が亡くなり、男手ひとつではどうにもならなくなったのだ。女の子の名はみお。お面をつけ、自分の殻に閉じこもってしまっていた。だが、弥助のもとに預けられる子妖怪と接するうちに変化が。お江戸妖怪ファンタジー第四弾。
著者等紹介
廣嶋玲子[ヒロシマレイコ]
神奈川県生まれ。『水妖の森』で、ジュニア冒険小説大賞を受賞し2006年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はにこ
73
今回は半妖の子、みおを預かる。みおは、妖怪である父親を好きだけど素直になれない。しかし、弥助と暮らすうちに心を開き始める。そんな最中に二人はピンチに陥る。弥助はだんだん成長してベビーシッターらしくなってきたなぁ。子供の扱い方に慣れてきている!一方千弥は嫉妬したりして可愛らしくなってる。今回も可愛くて面白くてハラハラして一気読みだった。2020/09/18
ひさか
64
2017年6月創元推理文庫刊。書下ろし。シリーズ4作目。今回も、楽しめた。良くできたファンタジーです。2017/08/24
はつばあば
58
なんと言いましょうか・・これだけ素直に人の心の内を当てられちゃイヤミスとかいうのも形無しだねぇ。「人の不幸は蜜 の味」っていうけれど、自分ばかりが不幸だなんて思いあがるのも甚だしい。半妖怪のみおちゃん、とと様に愛されて育ってきたのに妖怪はイヤかねぇ。人だって妖怪になりたい者もいるんだよ。そういやぁTVでありましたねぇ、妖怪が「人間になりた~い」っていう「妖怪人間ベム・ベラ」もう一人はなんだっけ。それは兎も角、シリーズ物の4巻だけ購入・・なんて間の抜けた事をしてしまった。当分続くだろうから完結するまで待とう2017/06/17
すがはら
56
妖怪より人の方が怖い。半妖の子が素直になれて良かった。弥助は本当に優しくていい子だな。ねずみ達の小石が妖怪化するまでに100年かかるというところで、千弥が妖怪にとっては大した時間じゃないと言ってたけれど、千弥の寿命ってまだ妖怪規準なのかな?弥助が歳をとっても千弥はそのままなのか。先行きが気になった。2018/02/24
真理そら
43
まさかまさかの久蔵さんのお相手w2022/12/19