出版社内容情報
地球に迫りくる3個の小惑星。地球規模で再現される『黙示録』の世界。そして新生したキリストは人類創世の秘密を語る。『創世記』に描かれたことは、すべて真実であった。
内容説明
国連での地歩を固めたキリストのクローン、クリストファー。だが折も折、地球へ接近しつつある三個の小惑星が発見された。そのひとつが地球に衝突する軌道をとっているという。やがて全世界を覆う、まさに「ヨハネの黙示録」の実現たる災厄。クリストファーの口から語られる、旧約聖書に秘められた恐るべき真実。そして彼は、人類の運命について語りはじめた…。圧巻の第二部。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
24
ニガヨモギと名付けられた小天体が地球に接近!衝突するのかしないのか。天才の描写は凄まじい迫力だ。ニガヨモギと言えばヨハネ黙示録。ここまで読めば先はだいたい読めてしまうが。話としては詰まらないが、小天体が接近する描写だけは特筆ものだ。
RIN
19
トリノの聖骸布から摂取した細胞からキリストのクローンを…という物語三部作の第二作。のっけから黙示録が現実になってという、破天荒なまでに地球と人類にとって辛い話がガンガン続く。それはそれはあっけないほど。呆れるほど(苦笑)。「苦しみや困難の救済を神に求めることは人間の知性の発達と自立を阻害する」というクリストファー=キリストのクローンの「神」論には同意なんだが、所詮、キリスト教の教義に素養のない自分にはこの物語の意味するところや面白さが本当のところではわからないような気がする。が、最後まで読み届けよう。2013/11/23
siva
17
前作を読んでいないと全く何のことかわからない内容だが、ヨハネの黙示録が現実になろうとするSF的な側面が強くなっている。 前回はたくさんの人が突然死、今回は地球に衝突するコースをとっている小惑星3個が見つかり・・ 人類の起源も語られ、キリスト教やユダヤ教の人々にとっては受け入れがたい小説ではと心配しつつ次へ。2016/04/11
Alex
12
前半の隕石衝突の所は凄過ぎて、夢にまで見てしまいました。その後次々と襲ってくる災いでもう人類絶滅じゃないかと思いましたよ。こういうパニックスペクタクル的な話は好きです。で、やっぱりキリストはそうだったのかーと。SFです。2013/05/24
對馬 正晃
7
誠に不謹慎ではありますが、カタストロフィの描写は楽しめました。映画「デイ・アフター・トゥモロー」とか「2012」をはるかに超える大破壊・・・。映画化してほしいところではありますが、物議を醸すこと間違いなしですね(苦笑)。ともあれ、完結編で何をやらかしてくれるのか、乞うご期待です☆2014/11/30