出版社内容情報
アレイスター・クロウリー[アレイスタークロウリー]
著・文・その他
江口之隆[エグチコレタカ]
翻訳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーびん
26
20世紀最大の魔術師といわれてもあんまりピンとこないのだけれど、魔術結社を設立したり、トートタロットを考案したり、また後にビートルズ『サージェント・ペパーズ~』のジャケに登場したり、オジー・オズボーンやデビッド・ボウイなどに影響を与えたり、ロック界隈でのオカルトアイコンとしてのイメージが強い。たしかに小説で描かれている退廃的でエロティックな儀式はセックス・ドラッグ・ロックンロールと親和性が高そう。表題作は実体験をもとにしているそうな...儀式をリアルとしているので幻想文学とも違うんだよな。2020/05/16
星落秋風五丈原
10
パンテオンの前で出逢った若い女は、誘惑的で残酷で苦悩に満ちていた。彼女と酒場で謎めいた会話を交わした主人公は魔術結社の位階を上がるための場面に立ち会うことになる。全体が象徴のクロスワードのような「アイーダ・ペンドラゴンの試練」の他著者主宰の魔術結社機関誌掲載作を収録。異色の幻想短編集。1991/10/12
lico
6
【【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の二・洋編〉】名前だけが独り歩きしている感もある二十世紀でも特に有名な魔術師であろうアレイスター・クロウリーの短編集。全体的にストーリーが追いにくくわかりにくい話が多かったのだが『きこり』は話も短く比較的単純で普通のホラー小説のように面白く読めた。『アイーダ・ペンドラゴンの試練』も一種のファム・ファタールの変奏のようなものかと思って読んでいたら最後の解説でオカルト方面での読み方が書かれていて他の短編ともどもあまり読めていなかったことに気付かされました。2021/08/03
Ayah Book
6
読んだのは復刊の方なのですが、登録がなかった。二十世紀最大の魔術師・クロウリーの短編集。意味がよくわからないものもあったが、ほとんどが幻想怪奇小説としてとても面白かった。「秘められた罪」なんかかなり笑える。あとはロマンチックな「キルケーの夢」、サイコホラーっぽい「きこり」、壮大な冒険物語「アーシルドゥーン家の惨劇」が好きかな。2018/11/27
みにゃー
3
なんだろ、めちゃくちゃ読みにくかった。思わせぶりであいまいな話。もっと雰囲気で楽しめそうな気もするんだが。「きこり」がいい。「マグダレン・ブライアーの遺言」はキリスト者にとっては恐ろしい悪夢なのだろう。全体的にあんまり面白くなかった2023/01/29
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