内容説明
風が吹くとき〈水子〉たちが泣く。〈水子〉の聖所は炭坑奥深くにあり、そこは侵す者には災厄が降りかかる。50年前の坑内事故もそのせいだ。この寂れた炭鉱町には、そんな言い伝えがあった。そしていま、炭鉱事業は再開されようとしていた。だがある日、炭鉱技師が坑内で墜落死を遂げ、あとに一人娘が残された。やがて風が吹きはじめ、町に死の影が…。サイコスリラー巨編。
感想・レビュー
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FujisawaMekio
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風が吹くとき、水子の霊が騒ぎ出す。 って感じでしょうか。 いい感じに、猟奇的で、狂気に満ち溢れてます。 相変わらずのバッドエンドですが、でも、読んじゃうんだよな。 2012/06/21
ocean
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ジョン・ソールは初めて読んだのですが、とても良く出来た作品、堪能しました。 壊れかけた母親からの虐待の中で育ったことで壊れてしまった娘の悲劇。 群像劇のように様々な登場人物の間を視点が移っていく構成も巧みで、カタストロフィへ向かって加速して行く物語に魅了されます。2012/03/01
tmc
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なかなか良い『後味悪い小説』2010/03/13