出版社内容情報
「願いの桜の話って本当だと思う?」駄菓子屋兼骨董店を営む宗助は、馴染みの中学生亜佐美からそう聞かれた。寂しい場所に一本だけ立つ桜の木に願い事をすると叶うのだという。奇妙な言い伝えに目がない宗助が調べ始めると、亜佐美の周辺で体調を崩した生徒がいることがわかる。宗助は、祖父の代からの知り合いで呪物に詳しい朱鷺に助けを求めた。呪物を求めて旅をする少年朱鷺とその兄冬二が遭遇する不思議な出来事。シリーズ第二弾。
内容説明
「願いの桜の話って本当だと思う?」駄菓子屋兼骨董店を営む宗助は、馴染みの中学生亜咲美から聞かれた。その桜の木に願い事をすると叶うのだという。亜咲美のクラスに体調を崩した生徒がいることを知った宗助は嫌な予感を覚え、古い知り合いで呪物に詳しい少年朱鷺に助けを求めた。呪物を探して旅する朱鷺と獣の姿をしたその兄冬二が遭遇する不思議な出来事。シリーズ第二弾。
著者等紹介
佐藤さくら[サトウサクラ]
福岡県出身。西南学院大学卒業。2015年、第1回創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハッピーハートの樹
6
怖さは無いんだけど。なぜだか夜に1人で読んでるとぞわっとしてしまいます。別の呪い関連のアニメのほうが、よっぽど怖いのに、具体的に映像にされると現実感がなくなるのかな。/主人公は地味ですよね。基本的にはそこに居ただけみたいな。それが逆に静かに時間が流れる感じで、少し、時の流れを超越した雰囲気にもなってて好きです。呪具を使ったりの派手なアクションは別のアニメで堪能してるから、これで良いです。/呪いと紙一重だと思うと、気軽に願うことも躊躇われます。でも願うことは止められない。大事な人には幸せになってほしいから。2021/03/28
彩音
6
シリーズ第2巻。またまた兄弟が出てきます。鈴と、にいーさんのコンビに癒やされました。2021/01/12
みどり
5
このシリーズの怖さ(というか、いやらしさ?)は「自分と他人は違う」と言う当たり前のことが、「自分は他人と違って《劣っている》」と感じてしまう人間が実は多くいるんだってことを、突き付けてくるところだと思う。 自分で自分を呪うがテーマなのかも。 鈴ちゃんはこれからどうなるんだろう?2022/04/05
ウォーカージョン
4
とても面白かった。前作よりは暗さが減っている。登場人物たちが多少なりとも闇を抱えているところが、作品に深みを与えている。もちろん明るい部分もきちんとあって楽しめる。2020/11/09
YH
3
前回といあ、冬二はモテモテだな。朱鷺が主役なんだろうけど、冬二よりも印象が薄く、性格もあんまり好きになれないから印象が薄い。今回は宗助と鈴の関係が微笑ましかった。2022/06/05