感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
38
映画があまりにも有名なために、大体の粗筋は知ってしまった上で読んだのだが、それでも雰囲気は充分楽しめた。内容的にはポオの某作品を思い出させるが、奪われたものに次第に追い詰められていく様子や魔宴の有様等こちらの方が何となく映像的に思えるのは、映画の原作という事が念頭にあるからかな。特に取引の場面とか決闘の場面とか、今もう一度見直してみたんだけど、映画のほうがあっさりと片付けられているのに対してこちらは念入りに描写されていて、小説の方が迫力が出ている。写真多数の上、解説も詳しいのでそちらも面白く読めた。2014/03/10
本木英朗
11
ドイツのジャンル作家エーヴェルスの、傑作長編として名が知られている『プラークの大学生』は、俺は今回が初めてだが、ちょっと俺には無理だったようだ。途中でもう、駄目になっちゃったよ。なんだろうね、これは。まあ、10年以内にもう一度読もうっと。ということで、以上です。2019/07/08
uburoi
1
映画版を見たような記憶もあるが、相当な時間の波にさらされていて定かでない。見たとしても1作目か2作目かどっちだったのだろう。この記憶自体、幽鬼に取り憑かれた幻想物語と重なって悪くない雰囲気ではある。これは今で言うノヴェライゼーションというものだ。映画制作にまともに関わった作家エーヴェルスが自分で小説化した。映画のイメージがあってそれを写しとったといった趣で、読む方は映像が再生産されるような迫力がある。こういう効果を存分に使った小説に『蜘蛛女のキス』がある。2015/10/22
産廃屋
0
映画を見てないと、本書を読む意味は半減。2009/09/21
丰
0
Y-202005/09/04