出版社内容情報
古の神の力と新たな宗教の相克に揺れるシオン神王国。若き剣士ソロー、騎士を夢見るエネミア、異能の力を持つゼン、三人の運命を賭した戦いが始まる。
内容説明
古の神の眷属である神王一族が治めるシオン神王国。極北での任務から帰還した青年剣士ソローは、彼の指導者である大司教より、ある密命を与えられる。主都ラダッカに蔓延する死病と猛吹雪の原因を探るべく、神王家より遣わされた地形官の監視である。だが、地形官の真の思惑は、さらなる混乱を神王国にもたらすものだった。圧倒的筆力が描き出すヒロイック・ファンタジーの傑作。
著者等紹介
岡田剛[オカダタケシ]
1979年石川県生まれ。2004年、『ゴスペラー』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イシカミハサミ
10
濃厚な死のにおいと雪に覆われたファンタジー。 「天使」とか「忌み人」とか、 そもそもほかの「人間」は現実の人間と同一視していいのかとか、 所謂、設定の説明が全くないまま 観念上だけで物語が進む感じ。 ハッピーエンドだし、 重厚で読ませる物語だったけれど、 入り込めはしなかった。2022/07/01
みろ
6
ずっと雪景色の辺境を舞台にした重厚なファンタジー。国に伝わる英雄の子孫という重圧に潰されそうなゼン、世界を変えるために冷徹に生きるソローなどキャラの造型は魅力的だけど、世界の根幹にある伝説の描写や世界情勢が少々足りない感があったり、癖のある文体にためか馴染めなくて読みづらく感じた。2014/11/10
nizi
5
わりと最近の本だが、懐かしさすら感じるヒロイック・ファンタジー。昔のハヤカワFTにはこんな本がたくさんあった。2025/01/17
くるみさん
3
帯に秋田さん絶賛の文字が踊る通り、『オーフェン』『されど罪人は竜と踊る』みたいな、アクションシーンの執拗な描写が特徴でした。結構読み飛ばした。うーん、闘技大会の下りとか熱くていいシーンもあるんだけれど、上手くない比喩表現の多発、世界観の自己完結が駄目でした。てかこの女性蔑視の世界観、後に読者にカタルシスを与える為かと思って読んでたら、闘技大会のアレだけではちょっと弱いような?主人公と親友の関係もどっちつかず、あとなにかとシリ(恋人の名前)シリってうるさい。面白いとこはある分アラが目立って惜しい作品2014/08/19
もろと
2
重厚なファンタジーという印象はありつつ、けれど世界観を感じられそうで感じられないま終わってしまったな、という感じも。主人公に今一つ感情移入できそうで出来な所とかさらっとグロい所とか…うーん?と思う箇所もありながら、なぜかそんなに嫌いじゃないです。ソローとゼンとが固い絆で繋がれているといいな、と思うけれど、そこまでの絆も見えるようで見えない。ストーリーとしてはそれが自然なのになあ。。もやもやしながら読了。2022/07/20
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