創元推理文庫
夏至の森

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488520144
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

七年ぶりに故郷に帰ったシルヴィアを待っていたのは、鬱蒼とした森に抱かれたリン屋敷と、曾曾曾祖母の手記。森には美しくも怖ろしい女王とその眷属が棲み、祖母が主宰する村の女たちのギルドが、屋敷を彼らから護っているのだという。シルヴィアがあわてて都会に戻ろうとしたとき、従弟が消えて取り替えっ子が現れた。『冬の薔薇』に続く、詩人マキリップの幻想に満ちた妖精譚。

著者等紹介

原島文世[ハラシマフミヨ]
群馬県生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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いおむ

22
良かったです!珍しくというか初めてというか、マキリップさんの作品で現代を舞台にしたファンタジーを読んだのはこれが最初かな?その分世界観になじむのがはやかったし、読みやすく面白くどきどきした。訳者さんも巧いと思いますが、マキリップさん独特の魔法の表現は派手な詠唱や魔法陣、仕掛けがない分、小説の世界でいつも本物感があって好き。そのあたりも十分に楽しめた幻想小説でした。夏に読むにはピッタリ2019/07/07

星落秋風五丈原

19
祖父が亡くなり、七年ぶりに故郷に還ったシルヴィアを待っていたのは、鬱蒼とした森に抱かれたリン屋敷と、曾曾曾祖母の手記だった。森に棲むのは美しくも怖ろしい女王とその眷属。祖母が主宰する村の女たちの繊維ギルドは、リン屋敷を森に棲むものたちから護っているという。あわてて都会に戻ろうとするシルヴィア。だが、従弟タイラーが消えて取り替えっ子が現れて……。『冬の薔薇』に続く詩人マキリップの幻想に満ちた妖精譚。2011/02/25

アカツキ

9
シルヴィアは身内の葬儀で帰郷する。人ならぬものに厳格な態度を示す祖母に自分が人ならぬものが見えると知られたくないシルヴィアはすぐ都会に戻ろうとするが、従弟タイラーの代わりに取り替え子が現れて…。「冬の薔薇」の続編、ロイズとコルベットの子孫シルヴィアが主人公。あの二人結婚したんだとちょっと驚いた。時代は携帯電話が現役の2000年代。視点が多い分ふんわりした物語になったなという感じ。てんやわんやですれ違いがあり、ちょっと恋物語が添えられていて、コニー・ウィリスに書いてもらいたいような内容だった。2024/10/09

topo

9
妖精が姿を現す夏至に読むのにぴったりな美しい物語。 森に棲む者たちから屋敷を守ってきた刺繍、人間と妖精の秘めた恋、どの情景も鮮やかに脳裏に浮かぶ。 様々な妖精伝説を織り込みつつ語られる物語は美しいタペストリーのよう。2023/06/21

mabel

9
マキリップの本は、どうも冬に読みたくなる。世界から色彩がだんだんと消えていく中、彼女の色鮮やかな幻想の世界に触れたくなるのかも。2015/12/23

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