創元推理文庫
驚異の発明家(エンヂニア)の形見函〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 355p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488519025
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

パリの骨董品オークションで手に入れた、がらくたの詰まった函。それは産業革命以前のフランスに生きたある男の「形見函」だった。それぞれの仕切りに収められているのは、広口壜、鸚鵡貝、編笠茸、木偶人形、金言、胸赤鶸、時計、鈴、釦、そして最後のひとつは空のまま。“形見”の品々が語り始める、奇想天外な物語。世界の批評家を唸らせたカーズワイル驚異のデビュー作登場。

著者等紹介

大島豊[オオシマユタカ]
1955年生まれ。上智大学外国語学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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けいちゃっぷ

8
書かれたのは最近(とは言っても20年前)だが、描かれた時代は古い。 オークションで、ある人物の形見函を入札する。 その函は10に仕切られ、その人物にとって重要な品物が時代ごとに収められている。 そして、入札した形見函の制作者で発明家のクロード・パージュの半生が、収められた品物により語られる・・・。 地味な展開だが読ませます。 355ページ 2015/08/14

dilettante_k

2
原著92年。語り手が競り落とした古い箱。10の仕切りにガラクタが詰め込まれたそれは、革命期のフランスに生きた発明家クロード・パージュの「形見函」だった。寒村で育った少年クロードは、傲慢な医師に指を切り落とされたのち、土地の領主にして博物学者、技師である「尊師」に引き取られる。機械式時計に関する最新の知見と技術を施され成長したクロードは、ある事件を契機に師と袂を分かち、単身パリに旅立つ。革命前夜のパリで苦節を重ね挫折するが、仲間と機械への情熱に支えられ、再び師とともに「自動人形」制作の夢に向かう。(続下2014/07/29

rinakko

1
再読。なのだが、初読時よりもずっと面白い。2013/05/08

田楽

1
「形見函」に収められた品々から浮かぶある発明家の人生を描いた物語。全体的にファンタジーぽいと思いながら読みました。ただし真っ黒でじめっとした感じです。2012/04/20

小竹

0
1983年、パリ。古物オークションで<わたし>が手に入れた古い函。中に詰まっていたのは、埃にまみれた木偶人形に釦、貝殻に広口壜などの我楽多類。この函の持ち主はクロード・パージュ、18世紀生まれの発明家だった。古ぼけた函に魅入られた<わたし>は、彼の生涯を調べ始める…。 興味をそそる題名の割に全然面白くない、というのが正直な感想。取り敢えずクロードの修業時代を語るだけの上巻は。下巻に期待。2017/10/05

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