創元推理文庫
怪奇小説傑作集〈5〉ドイツ・ロシア編 (新版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 444p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488501105
  • NDC分類 908.3
  • Cコード C0197

内容説明

本書には、死んだ美しい女の回向のさなか、身の毛もよだつ妖怪に襲われた神学徒を描くゴーゴリの「妖女(ヴィイ)」をはじめ、全9編を収録した。

著者等紹介

原卓也[ハラタクヤ]
1930年東京に生まる。東京外国語大学卒。2004年歿

植田敏郎[ウエダトシロウ]
1908年広島に生まれる。東京大学卒。1992年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaoru

79
本著で取り上げられた独・露の怪奇小説は英仏のものに比べ土着性の強いものが多い。ゴーゴリの『妖女』はその典型で映画をTVで観たことがあるが実に恐ろしかった。官能的で誘惑的なエーベルスの『蜘蛛』や一族にかけられた中世の呪いを描くクライストの『ロカルノの女乞食』も忘れ難いが、際立って印象的なのはチェーホフの『黒衣の僧』。医師であった彼がロシアのインテリゲンチアの幻滅と葛藤を描いた中編で悲哀と憂愁に満ちた読後感を残す。彼の戯曲や短編しか知らなかった私にはチェーホフの新たな側面を見出したようで新鮮だった。酷暑の→2024/07/23

Ribes triste

14
ロシアやドイツの怪奇小説は、さながら民話の様に、ユニークでおどろおどしいのがいいのです。E.T.Aホフマン「イグナーツ・デンナー」、ニコライ・ゴーゴリ「妖女(ヴィイ)」、アントン・チェーホフ「黒衣の僧」、アレクセイ・トルストイ「カリオストロ」。お気に入りの一冊です。2018/02/25

藤月はな(灯れ松明の火)

14
やっと全編、読み終わりました。願いが叶って良かった!!アメリカが怪奇が現れた時に陥る恐怖、フランスが幽幻なる虚ろを覗く不気味さを象徴しているのに対し、ドイツ・ロシアは神の摂理に反することへの報いとして起きる怪異など宗教的な要素が多いように思いました。個人的には小学生の時に読んだアンソロジーに収録されていた「蜘蛛」、「妖女」がこの本にも収録されていて嬉しかったです^^2011/05/12

めがねまる

13
エーヴェルスの「蜘蛛」その他ドイツ怪奇小説を目当てに読み始め、ロシア怪奇小説に惹かれて読み終わった。レミゾフの「犠牲」が特に悲惨でゾッとする話だった。2020/08/05

秋良

7
英米編がいちばん読みやすかったかな。妖女の妖怪大乱闘みたいなやつは面白かった。2017/05/28

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