出版社内容情報
とあるトラブルにより他者を傷つけてしまった森川航大は、無気力で退屈な生活を送る。正当防衛は認められたものの、両親には非難され、所属していた部活からも去ることなってしまったのだ。高校生活のやりがいを失ったうえ、理不尽な周囲の反応に失望する航大だったが、ある出会いをきっかけに無彩色の日々は変化していく。植物を通して人とのつながりを見つめなおす、優しい彩りに満ちた連作ミステリ。鮎川哲也賞優秀賞受賞作。
【目次】
内容説明
思わぬトラブルで他者を傷付けてしまった航大は、無気力な高校生活を送っていた。正当防衛だったのに両親には非難され、所属していた部活からも去ることになってしまったのだ。しかし、美しい庭を手入れする大学生拓海との出会いによって、日々に彩りを取り戻していく。植物が絡む謎に向き合うふたりの青年が、周囲の人との繋がりを見つめなおす、優しさに満ちた連作ミステリ。
著者等紹介
真紀涼介[マキリョウスケ]
1990年宮城県生まれ。東北学院大学卒。『勿忘草をさがして』(応募時タイトル「想いを花に託して」)で第32回鮎川哲也賞優秀賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
23
思わぬトラブルで部活を辞め無気力な日々を送る高校生の航大。一年前の記憶を頼りにある家を探す最中に、美しい庭を手入れする不愛想な大学生・拓海と出会う連作ミステリ。両親からも非難され話好きな祖母・菊子と同居し、植物への深い造詣と誠実な心で謎を解き航大を導く拓海。かつて助けてくれたおばあさん、校舎から消える鉢植え、生育が悪い友人宅の花壇、ツタが絡まる密室にどう入ったのか、毎年祖父の命日近くに届く押し花の栞。静かな謎の解決は悩める人間模様の転機にも繋がっていて、穏やかな読後感をもたらす結末はなかなか良かったです。2026/03/19
huraki
10
思わぬトラブルにより、無気力な高校生活を送る航大は植物の造詣が深い大学生の拓海と出会う。植物が絡む小さな謎を通して航大自身の気持ちと向き合っていく。優しさだけでは上手くいかないかもしれないけれど、誠実な思いがいつか花開き、大切な相手へ届くことを願った。2026/04/11
都忘れ
8
貰い事故のような形で好きだった部活を辞めるはめになり、行き場のない気持ちを持て余しながら無気力に暮らす高校生・航大。一年前に出会った沈丁花のある庭の家を探す中で美しい庭を手入れする大学生・拓海と祖母・菊子と出会う。航大の話をヒントに共に沈丁花の家を探す始まりから、二人は植物にまつわるささやかな謎を通して親交を深めてゆく。草花の話題がメインなので穏やかな筆致でゆったりとした印象だが、登場人物の心情描写が丁寧で、青春の光と影のようなものも感じられてよかった。2026/05/27
フキノトウ
6
高校生の航大と、彼を助け日常の植物が絡む謎を解いてくれる大学生拓海。身近な植物が出てくるので、読みやすかった。2026/05/19
グレートウォール
5
部活を辞めて無気力に生きる男子高校生と、植物を愛し祖母の庭園の世話をする男子大学生が身の回りで起こる事件を解決していく。 日常の謎ジャンルに分類されると同時に二人の成長の物語でもある。植物についての知識、その花を調べながら読んだりと楽しめた。 真紀さんは伊坂幸太郎さん、相沢沙呼さん、知念実希人さん等が好きだとインタビューで語っている通り、本書を読むとなるほど影響は受けていそうだと感じた。 今後も様々なミステリーを描いてほしい。2026/03/29
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