創元推理文庫<br> 冒険小説論―近代ヒーロー像一〇〇年の変遷

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創元推理文庫
冒険小説論―近代ヒーロー像一〇〇年の変遷

  • 北上 次郎【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 640p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488488116
  • NDC分類 902.3
  • Cコード C0195

出版社内容情報

『宝島』から『水滸伝』、『南総里見八犬伝』へ――
この百年の文学史に「冒険小説」を刻む不朽の名著
第47回日本推理作家協会賞受賞作

スティーヴンスン『宝島』から始まり『水滸伝』を経由して滝沢馬琴『南総里見八犬伝』、そして戦後――英雄なき時代の先に繚乱する冒険小説のオデッセイアへ。洋の東西さえ越えて、著者は膨大な小説と文献を文字通り縦横無尽に渉猟する。ただ一心に、面白い小説を追い求めて。百年の文学史のなかで切り開かれた豊饒なる小説世界、その山嶺を闊達な筆致で踏破する一大評論。大衆文学研究に里程標を刻み、第四十七回日本推理作家協会賞を受賞した名著。この一冊をして、文学史に「冒険小説」は永遠に刻まれる。

■目次


近代ヒーローの誕生
ドイルと騎士道小説
大観光時代
荒野に立つヒーロー
ハックルベリーの旅
西部辺境の男たち
十九世紀イギリス補遺
芥溜(ごみため)のパリ
デュマの剣豪小説
科学の冒険
愛国主義者ルパン
『紅はこべ』と『スカラムーシュ』
騎士道の消滅
スパイ・ヒーロー、登場
不安と疑惑の時代
クリスティーの冒険
ジョン・カーターとターザン
無人島の少年たち
海の男ホーンブロワー
マクリーンの戦後
イギリス海洋小説補遺
不信のヒーロー
フランスのスパイ活劇
ジョバンニと暗黒小説
スピレインの亡霊
自警団ヒーロー、ボラン
スペンサーの饒舌
悪党パーカーの栄光
ライアルの場合
七〇年代の壁
現代の秘境
キャリスンとカイル
ヒギンズの陥穽
工作員の冒険
謀略小説の時代
ラドラムとカッスラー
フランシスの復活

『水滸伝』の世界
ふたつの『水滸伝』

『南総里見八犬伝』の世界
政治小説の時代
黒岩涙香の翻案小説
巖谷小波の少年小説
武侠の冒険
立川文庫と講談
「新講談」の時代
「少年倶楽部」の時代
高垣眸の海
密林のヒーロー
軍事冒険小説の行方
日本伝奇小説の系譜
国枝史郎と講談
伝奇小説の黄金時代
昭和十年代の壁
『宮本武蔵』への道
『赤い影法師』の衝撃
講談『柳生武芸帳』
風太郎忍法帖におけるロマネスク
伝奇小説の伝統
隆慶一郎が残したもの
ヒーローの善意
机龍之助の皮肉
丹下左膳の場合
長谷川伸と流れ者ヒーロー
眠狂四郎の剣
海のロマン
大藪春彦の意味
八〇年代のオデッセイア
夢枕獏の彼方

あとがき
文庫本のためのあとがき
解説=霜月 蒼
書名・作品名索引
人名索引

内容説明

『宝島』から始まり『水滸伝』を経由して『南総里見八犬伝』、そして戦後―英雄なき時代の先に繚乱する冒険小説のオデッセイアへ。著者は膨大な小説と文献を縦横無尽に渉猟する。ただ一心に、面白い小説を追い求めて。百年の文学史のなかで切り開かれた豊饒なる小説世界、その山嶺を闊達な筆致で踏破する名著。大衆文学研究に里程標を刻む、第47回日本推理作家協会賞受賞作。

目次

1(近代ヒーローの誕生;ドイルと騎士道小説;大観光時代;荒野に立つヒーロー ほか)
2(『水滸伝』の世界;ふたつの『水滸伝』)
3(『南総里見八犬伝』の世界;政治小説の時代;黒岩涙香の翻案小説;巖谷小波の少年小説 ほか)

著者等紹介

北上次郎[キタガミジロウ]
1946年東京都生まれ。明治大学卒。84年『冒険小説の時代』が第2回日本冒険小説協会大賞最優秀評論大賞を、94年『冒険小説論 近代ヒーロー像一〇〇年の変遷』が第47回日本推理作家協会賞を受賞。2023年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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緋莢

17
図書館本。単行本は1993年に早川書房刊行。2008年に双葉文庫から、日本推理作家協会賞受賞作全集の1冊として刊行。2024年2月に再刊行されたこの本は、双葉文庫では省略されてしまった人名索引と書名索引が入っています。<冒険小説はイギリスが本場である、とよく言われる。>という書き出しで、ロバート・ルイス・スティーヴンソン『宝島』から始まります。アレクサンドル・デュマ『ダルタニヤン物語』、ジュール・ヴェルヌ『海底二万里』など(続く 2024/04/08

pulp

5
『冒険小説の時代』の復刊だと完全に勘違いしていました。これは初読。海外は『宝島』からディック・フランシス、国内は『南総里見八犬伝』から船戸与一、夢枕獏。和洋とも80年代初期あたりまでの作品の論評。これが冒険小説なの?と思うような作品も多い。ところで、私は冒険小説の最高傑作はバグリィの『高い砦』だと思っているヒトなんだが、北上さん、『冒険小説の時代』では「反共色が強くてダメだった」と書いてあったと記憶しているぞ(チッ、これだからゼンキョウトウ世代は、と思った)。ここでは、しれっと傑作と書いてる……。2024/03/16

まっつー(たまさか)

2
私が言うまでもなく名著。素晴らしい。2024/03/14

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