内容説明
高木あずさは、脳梗塞で倒れたあと寝たきりになっている母に呼び出された。家の権利証と実印を森戸浩二という男に渡せ、これは償いだ。あずさは母の懇請に絆されるが、せめて理由を知りたいと独力で事情を探り始めた。その途上、警視庁の菊地警部が捜査している事件に思いがけない足がかりを与え…。練り上げられた筋立てと過去に根ざす衝撃の真相、シリーズ掉尾を飾る長編推理。
著者等紹介
藤桂子[フジケイコ]
1943年神奈川県生まれ。上智大学文学部卒業。父藤雪夫との共著「獅子座」でデビュー。第2作「黒水仙」発表後は単独名義となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひまわり*
17
3つの殺人事件と、母の15年前の「償い」の真実を知るため動く1人の女性あずさと4つの視点が入り組む複雑さに頭を使ったが、なかなか読みごたえあり面白かった。全く繋がりのないところで事件は起き、難なく容疑者もあがった殺人事件が、あずさと繋がったことで1つまた1つと繋がり別の容疑者が浮上してくる。根っこにある15年前の真祖が気になり、読ませてくる。だが、プロローグの切なさに反して、何人も殺害しているのに殺人を犯した狂気や理由もいまひとつ。自分勝手な母親に胸糞悪くなったくらい?パッとしないラストは残念。2024/11/10
kanamori
0
☆☆☆2013/10/20
ptyx
0
★★★2013/04/30
YH
0
あまり後味の良くない結末。最後の菊池の決断だけが救い。2010/12/02
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- 和書
- ほんやくすると