内容説明
社長夫人殺害の容疑者となった浅倉は無実だと信じ、調査を始めた田辺。塾講師の夫が不審な死を遂げた背景を知ろうとする新妻。二人のアマチュア探偵の行動はやがて重なり合い、事件の不可分な関係が浮かび上がった。更なる究明を委ねられた捜査一課の相沢と菊地は、墓標に託されたメッセージによって驚愕の真相に至る。藤雪夫との共著『獅子座』『黒水仙』に続くシリーズ第三作。
著者等紹介
藤桂子[フジケイコ]
1943年神奈川県生まれ。上智大学文学部卒業。父、藤雪夫との共著「獅子座」でデビュー。第2作「黒水仙」発表後は単独名義となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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特務機関NERV 神戸支店 法人営業課長
4
いい意味での文章のだまだま感(本上さん風の表現)は、合作ゆえのものかと思っていましたが、複数の事件を個々に書き分けるための視点移動によるものとしての計算によるものでしたか。お見事です。出てくるアイテムに多少の時代が感じられますが、柱となる部分は普遍性があっていつの時代に読まれても問題なし。いくつもの事件が合流していくもんだから、今度はメモ取りながら一気読みしてみます。2016/02/21
cuny
1
いくつかの事件が一つに繋がって行く過程はとても気持ちが良い。同じ事件をプロとアマチュアの視点から描く手法も(参考にした作品はあるようですが)私には新鮮でした。文章も上手く読みやすかった。2015/06/30
ptyx
1
★★★2011/04/09
YH
1
前2作までの菊池の方が、男性としての繊細さ(そしてちょっとうぬぼれ刑事っぽさ)がかいま見れて好きだったなあ。やっぱり合作だった2作目までとは違うなと思った。2010/11/20
kanamori
0
☆☆☆2013/10/20