出版社内容情報
児童書の出版社で働く香衣は、とあるきっかけで“カフェ・チボリ”に通うようになる。そこは土曜日しか営業せず、おまけに店主は高校生という不思議なカフェだった! 美味しいデンマーク料理と温かいもてなしにくつろぎながら、常連客たちと身の回りで起こった謎について語りだす。それらは『マッチ売りの少女』や『人魚姫』など、アンデルセン童話を連想させる出来事で――せわしない日常にひと時の安らぎをもたらす、安楽椅子探偵譚!
内容説明
土曜日しか営業しないうえ、店主は男子高校生という不思議な“カフェ・チボリ”。あたたかいもてなしにくつろいだ常連客たちは、身の回りで起こった謎について語りだす。それらは『マッチ売りの少女』や『みにくいあひるの子』などアンデルセン童話を連想させる出来事で―店主のレンがマッチを擦ると、謎解きの時間が始まる!デンマーク料理も堪能できる、安楽椅子探偵譚。
著者等紹介
内山純[ウチヤマジュン]
1963年神奈川県生まれ。立教大学卒。2014年『Bハナブサへようこそ』で第24回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(後に『ビリヤード・ハナブサへようこそ』て改題して文庫化)。彩り鮮やかな人物造形と心地良い読後感が魅力的な新鋭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
262
アンデルセンな章タイトルの付いた4話連作短編。「チボリ」と言うのは、デンマークのコペンハーゲンにある世界最古のテーマパークで、ウォルト・ディズニーも自身のテーマパークを建設する際に参考にしたそうです。著者内田純さんは訪れた時の感動が醒めなかったみたいで、本書執筆の原動力みたいですよ。設定等にも様々な影響を与えているって。お陰で本書の中には、デンマークの料理や小ネタが多々盛り込まれていますよ。そして内容は、日常ミステリーの安楽椅子探偵ものになっているのね。終話はそれ迄の総決算にもなっていますが。ごっ、剛腕。2025/10/30
ゆのん
65
森の中を通っていくと現れる、まるで童話のお菓子の家の様なカフェ・チボリ。素敵な内装に、高価な食器、メニューはデンマーク料理。4編から成る短編はアンデルセンの物語を思い起こせる様な日常ミステリー。こんな素敵なカフェが近くにあったら通い詰めてしまいそう。毎日の忙しい日々、各々が抱える心配事や悩み事もカフェ・チボリのヒュッゲがあれば大いに癒されそう。2022/04/11
涼
60
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/04/post-d7fbc5.html 収録作から判るように、アンデルセンの童話を元にして、ちょっとした謎を仕掛けてあります。 それを客たちが推理し合い、最後は店主が解くという趣向です。2024/04/22
ぺんぎん
60
アンデルセン童話、デンマークの料理やその国にまつわる話が興味をそそられる。きっとカフェの内装も素敵なんだろうなぁ。常連さんたちが行くたびに謎解きしてるって実際は行きづらいかもだけど、1度はお邪魔してみたい雰囲気。2022/05/30
yukaring
53
カフェ・チボリへようこそ❗️店主は天真爛漫な男子高校生、営業は店主の学校のない土曜日のみ。美味しいデンマーク料理と暖かなおもてなしと謎解きがクセになる不思議なお店。児童書の出版社で働く香衣はこのお店の常連客。同じように常連になった客2号3号達と身近に起こった謎を語り合うが、店主のレンがマッチを擦ると謎解きタイムでたちまち謎がほどけていく。サクサクのデニッシュやプリプリ小エビとチーズのオープンサンドなど、出てくる料理が美味しそう過ぎてお腹が空いてくること間違いなし🍴こんなカフェ近くにあったらいいのにな😆2022/09/18




