出版社内容情報
新宿の不動産会社に勤める賃貸営業マン・澤村聡志。知識は豊富だが駆け引きが苦手で成績が振るわない。ある日、営業パートナーとして成績優秀な誇る後輩・神崎くららがやってくるも、彼女は先輩使いが荒く振り回される毎日で……しかも担当するお客様や大家にはおかしな謎がつきまとい!? 新宿で暮らす人々の謎を澤村のひらめきで解決する、心あたたまる新宿不動産ミステリ。『ツノハズ・ホーム賃貸二課におまかせを』改題文庫化。
内容説明
新宿の不動産会社で働く、知識はあるが駆け引きが苦手な賃貸営業マン・澤村聡志。ある日、優秀な後輩・神崎くららがパートナーになって以来、先輩使いが荒い彼女に振り回される毎日に。さらに担当する物件にはおかしな謎がつきまとって…新宿に住む人々の謎を二人の知識とひらめきで解決する、心あたたまる不動産ミステリ。
著者等紹介
内山純[ウチヤマジュン]
1963年神奈川県生まれ。立教大学卒。2014年『Bハナブサへようこそ』で第24回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(後に『ビリヤード・ハナブサへようこそ』と改題して文庫化)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュール リブレ
70
新宿。東口は古い町。アルタ前。2丁目、3丁目。新宿御苑。神宮外苑/ 西口はかつては淀橋浄水場。再開発で今は都庁を中心に高層ビルの街。中央公園を越えると十二社(読み方は?)そんな町の不動産屋の日常の謎。四谷から市ヶ谷、大久保、落合辺りを舞台に、悲喜交交のドラマがある。引っ越し一つに人生が隠れてる。浮かんでる。アッシジの聖人のあまり冴えない推理が楽しい一冊です。各所に出てくるお土産の和洋菓子が美味しそう。全部実在なのかなぁ。〇〇屋の鯛焼きとか、甘泉屋の和菓子とか。2021/11/14
おさむ
37
土地勘のある新宿が舞台のライトミステリー。著者の不動産会社での経験が、エピソードも含めてフルに活かされていて、面白い。自分はいつも家を借りる立場だったので、貸す家主や仲介する不動産屋などそれぞれの視点が新鮮。どこかほんわかしたトリックも良いですね。もう少しうまく脚色したら、最近流行りのお仕事テレビドラマとかに出来そうだなぁ。(地味だけど笑)。2021/05/22
NAOAMI
18
連作短編構成の中で伏線が活きてたし、知識はあるのに駆け引き下手な男子の方が謎解きの主体なのが良い。複数案件の連なりと第三者のヒントから閃く過程も面白い。普通、先輩使いが荒い「人たらしの」「駆け引き上手」+美少女キャラという尖った存在が突っ走るんだけど。彼女は真相に気づいていて、先輩をそこに導いたんだろうか?全くわからなかったんかな?そこが読みきれんかった。恋愛側面ではツンデレ系かもしれないが特にときめく描写はどうだろ?控えめ。駆け引きできない真っ直ぐな正直さ故に、周りを温かくする、多少青臭いが応援したい。2022/02/02
ツバサ
16
誠実過ぎて損する主人公澤村と優秀だが人使いが荒い神崎がデコボコパートナーとして仕事をしていき、様々な事情を抱えたお客様と向き合っていく。澤村の成長も良いですし、神崎との関係もお似合いだった。ミステリーとしても広げるのが上手く、読むのが楽しかったです。2020/11/13
アンク(右手)
14
タスマニアデビル ※この小説に出てくる地域近辺に住んでいるので、あそこら辺か?と想像しながら読んで面白ろかったです(笑)2021/10/26
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- 和書
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