創元推理文庫<br> 仲のいい死体

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創元推理文庫
仲のいい死体

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488478032
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ブドウ畑から突然噴き出た温泉に沸く山間の町で、男女の変死体が発見された。一見したところ心中のように見えるのだが、温泉が湧いた土地を持つ美貌の未亡人が、冴えない妻子持ちの中年男と心中するとは思えない。東京からこの町に移っていた郷原部長刑事は、頼りにならない刑事たちと捜査を進めるが―。郷原部長は真相に辿り着けるのか?おかしみに満ちたシリーズ第三弾。

著者等紹介

結城昌治[ユウキショウジ]
1927年、東京生まれ。早稲田専門学校卒。1959年「EQMM」の短編コンテストに「寒中水泳」が一度に入選。同年『ひげのある男たち』を刊行。幅広いジャンルの作品を発表し、『夜の終る時』で第17回日本推理作家協会賞、『軍旗はためく下に』で第63回直木賞、『終着駅』で第19回吉川英治文学賞を受賞。1996年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

LIAN

12
ついつい読み切ってしまった。ラストに思わぬところから真相に至る鮮やかな手腕は、読んでいて気持ちいい。部長が捜査で迷走する様子、しみったれた理由で殺人を犯す人間がリアルだ。2010/10/02

harukawani

8
郷原部長シリーズ最終作にして最高傑作。すばらしい!温泉が湧いて沸く田舎町に起こった心中事件。どう考えても心中するはずのない2人の死に疑問を抱いた部長は頼りない署員たちと捜査にあたるが……東京から田舎町にやってきても部下や上司に恵まれない部長。そんな彼も頭脳明晰とは程遠く、犯人どころか動機も被害者の繋がりも分からないまま、混迷を深めていくのみ…そんな中一つの発見がミッシングリンクを繋げる展開には興奮。シリーズものとしての意外な展開、意外な犯人、意外な動機、ユーモアと社会性と叙情性、全てが上質。最高だ。2017/02/12

まほろば

1
シリーズ第2弾を読まず、1から3に飛んで読んでしまった。田舎に異動になっておりちょっとびっくり。だが、相変わらずの郷原部長で面白かった。第1弾よりこちらの方が良かった。第一弾より大活躍でなかなかのやり手。野天風呂の光景が笑えた。2018/06/12

菅留

1
シリーズ第3弾だったことに読み終わって気付く。しかも解説にて完結編であることを知る。もったいないことしたかも。これ単体でも十分に楽しめるとても面白い作品でした。けっこう意外な結末でもあり、最後まで心はやりながら読了。昔の作品なだけあって昭和の香りただよう雰囲気です。2013/01/07

aiyoshi

1
書評→http://d.hatena.ne.jp/sangencyaya/20090114/12319421342009/01/13

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