内容説明
ブドウ畑から突然噴き出た温泉に沸く山間の町で、男女の変死体が発見された。一見したところ心中のように見えるのだが、温泉が湧いた土地を持つ美貌の未亡人が、冴えない妻子持ちの中年男と心中するとは思えない。東京からこの町に移っていた郷原部長刑事は、頼りにならない刑事たちと捜査を進めるが―。郷原部長は真相に辿り着けるのか?おかしみに満ちたシリーズ第三弾。
著者等紹介
結城昌治[ユウキショウジ]
1927年、東京生まれ。早稲田専門学校卒。1959年「EQMM」の短編コンテストに「寒中水泳」が一度に入選。同年『ひげのある男たち』を刊行。幅広いジャンルの作品を発表し、『夜の終る時』で第17回日本推理作家協会賞、『軍旗はためく下に』で第63回直木賞、『終着駅』で第19回吉川英治文学賞を受賞。1996年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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