内容説明
名探偵の伊神さんは卒業、葉山君は進級、そして迎えた新学期。曲がり角が衝突したことがきっかけで、可愛い一年女子の佐藤さんと知り合った。入学以来、怪しい男に後をつけられているという佐藤さんのために、葉山君はストーカー撃退に奔走することになる。苦労性の高校生・葉山君の、山あり谷ありの学園探偵ライフ。爽快なフィナーレまで一気呵成に突き進む学園ミステリ、後編。
著者等紹介
似鳥鶏［ニタドリケイ］
１９８１年千葉県生まれ。２００６年、『理由あって冬に出る』で第１６回鮎川哲也賞に佳作入選し、デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ＠2019.11.2～一時休止
133
市立高校その２後編。連作短編集。探偵卒業～新入生って流れでも探偵は伊神さんのままか。でもすごい伏線の謎でした。2017/08/22
まりも
129
伊神さんの為にあるかのような後編でした。葉山君の前に現れた後輩の希ちゃん。彼女がストーカー被害にあっているという事で葉山君が頑張る回。前編の伏線の上に新たな伏線を張りのおかげで後半の怒涛の展開には驚かされました。柳瀬さんを始めキャラがそれぞれ魅力的になったのも良かった。１巻の時と比べて段違いですね。葉山君も主人公らしさを見せてくれたりと大活躍。ハムスターの騎士として彼には今後もがんばって貰いたい笑2014/07/31
NADIA
128
<卒業式編>が前編でこちらが後編。短編そのものは単独でも読むことはできるが、やはり２冊読まないと面白さは半減である。<卒業式編>を読んだら必ずこの<新学期編>も読まないと大損だと思った。謎だった断章は伊神さんの出生の秘密に関わるものだったのか。伊神さんファンは必読である。５編の短編の中では「ハムスターの騎士」が面白かった。2017/11/23
Yobata
93
短編集後編,新学期編。伊神が卒業し2年に上がった新学期、葉山は曲がり角で1年の少女佐藤希とぶつかる。ストーカーに悩まされていた彼女を助けることとなった縁で美術部にも後輩ができるも…。伊神さんが卒業し今度こそ葉山君が探偵役になるかと思ったけど、やはり電話で助けを求めて伊神さんが良い所持って行っちゃうんだねw新学期という事で新入生の佐藤希ちゃんが登場。柳瀬さんにライバルかと思わせて怪しさはかなり満天な彼女の目的とは…？前編の卒業式編と合わせた短編全てが最後の伊神さんの出生の秘密へと結びつく所は凄かったねw→2015/03/03
ヒロユキ
91
〈卒業式編〉から思いもよらない、期待以上のお話だったのでビックリです。謎解きとして読むと少し物足りなく感じたけど、〈卒業式編〉からの伏線が上手く話のオチまで繋がっていてちょっぴり感動させられました。三冊という短い期間ではあるけど、葉山くんが少しずつ大人になっていくのをみていると微笑ましいです。2011/11/30
