出版社内容情報
一九八×年、灼熱の魂が駆け抜ける――中国地方にその名を轟かせた伝説の少女・赤緑豆小豆の、唖然呆然の一代記。里程標的傑作『赤朽葉家の伝説』姉妹編、仰天の快作文庫化。
内容説明
東海道を西へ西へ、山を分け入った先の寂しい土地、鳥取県赤珠村。その地に根を下ろす製鉄会社の長女として生まれた赤緑豆小豆は、鉄を支配し自在に操るという不思議な能力を持っていた。荒ぶる魂に突き動かされるように、彼女はやがてレディース“製鉄天使”の初代総長として、中国地方全土の制圧に乗り出す―一九八×年、灼熱の魂が駆け抜ける。伝説の少女の唖然呆然の一代記。
著者等紹介
桜庭一樹[サクラバカズキ]
1999年、デビュー。2003年開始の“GOSICK”シリーズで多くの読者を獲得し、さらに04年に発表した『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が高く評価され、一気に注目の存在となる。07年『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞を、08年『私の男』で第138回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
80
桜庭さんの小説は『赤朽葉家の伝説』『少女七竈と七人の・・』『私の男』に続き4冊目。どれも、一族、親子、兄妹等の血のつながりがテーマの結構重い作品だった。その『伝説』のスピンオフであるこの作品が文庫化されたので読むことにした。『伝説』を読んであらすじは知っていたが、読み始めると今までの作品と比較して、物足りなかった。『伝説』にでてくる赤朽葉家毛鞠の漫画『あいあん天使!』の原作小説のつもりぐらいで読むべきだったと、解説を読んで気付いた。次は、暗黒の家族小説という『ファミリーポートレイト』を読もうと思う。2012/12/30
KAZOO
63
赤朽葉家からのスピンオフ作品でしたが、私にはどうもなじめませんでした。どうもコミックを読んでいる感じがしていて、赤朽葉家に感じたものがあまり伝わっては来ませんでした。題名も変えていたほうがすっきりしていいのではないかと思われます。一つのエンターテイメントではあると感じましたが。2015/05/31
ソラ
57
あっという間に読了。サクサクとした感触で読みやすい作品でした。硬派な不良少女である小豆、カッコよかったなぁ。大人になっていく過程は切ない2014/10/16
チアモン
50
赤朽葉家の伝説の世界観が好きだったから、スピンオフの製鉄天使もどうかな?と思って読んでみた。うーん。ちょっと読みづらかったかな。赤朽葉家の伝説以上の伝説ではなかったかな。でも楽しく読めたから良かった。2019/10/01
りょうこ
36
漫画を読んでいるような感覚で読み終わりました。赤朽葉の姉妹編ですね。赤朽葉かすごく好きな作品だったので楽しく読めました。ぱらりらぱらりら(笑)2012/12/16
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