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創元推理文庫
白楼夢―海峡植民地にて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 367p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488460044
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

1920年代の英国領シンガポール。様々な勢力が入り乱れる街で顔役として名を馳せる青年・林田は、大物華僑の娘・呂白蘭殺害の容疑者として、警察と呂一族双方から追われる身となる。林田は執拗な追跡をかわしつつ、己を陥れた黒幕を捜す決意を固める。追う者と追われる者、各々が見出す驚愕の真相。鮮やかなどんでん返しが相次ぐ、ミステリの名手が趣向を凝らした逸品、初の文庫化。

著者等紹介

多島斗志之[タジマトシユキ]
1948年生まれ。早稲田大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山田太郎

10
ケインの部下の警官と林田の用心棒とかなんか脇役が素敵です。地味だけどおもろい2010/11/29

奈生

3
多島氏の作品は初読。たまたま手に取ったのだけれど、かなり面白かった。シンガポールを舞台に、無実の罪で追われる林田を中心に過去と現在が交差しつつ、事件の真相とそれにからむ国同士の思惑。文章は淡々と進むが、先が気になって読んでしまった。他の作品も読もう。2014/02/07

アーノルド

2
著者6作品、7冊目 1920年代の英国領、シンガポール あまり馴染みのない時代背景とロケーションなのですが、冒頭から惹き付けられる あれよあれよという内に街の顔役に祭り上げられた青年が、あらぬ罪を着せられ、一転犯罪者として追われる羽目に… 警察と被害者一族、そのどちらに捕まっても命がない状況で、身を隠しながら罠に嵌めた相手を探る 勿論その裏には思いも寄らない企みが… 支配者と、被支配者の運命を痛感する物語です 2020/10/22

2
なるほどぉ~、割とあっさりした読み応えで、ちょっと物足りないけどなかなか面白かった。ミステリィ的要素と冒険モノ的要素が入った話で、男のロマンをかきたてられる(?)小説だった。ちょっと前の時代の東南アジアが舞台で、個人的には苦手な設定だったけど、読みやすかった。主人公の林田が成り上がっていく姿はワクワクした。林田は良くも悪くも書かれていず、これといった人物に描かれていないが、魅力があった。大きな疑問も残ったけど、上品で、読みやすく、わかりやすくて良かった。2018/05/30

Look

2
素晴らしく面白くて、一気読みしてしまった。冒頭からいきなり事件が始まり、過去と現在がカットバックで描かれる構成が秀逸。過去だけ、現在だけで読んでも十分面白い、というのがすごい。ミステリ、一代記(というには短いけれど)、恋愛小説としても秀逸。白蘭のキャラがいい。しかも、それがミステリ部分とも結びついているのが、なおいい。いや、素晴らしい作品だった。2013/10/24

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