内容説明
二之浦ゆり子は青年医師・里見に誘われ、瀬戸内海の小島巡りに同行するが、その際、ひとつの無人島を目にしたことで、過去の悪夢が甦る。彼女は十五年前誘拐され、その島に放置されたことがあるのだ。里見と交際を始めたゆり子は、彼とともに過去の謎と向き合う決意を固めるが、浮かび上がってきたのは驚愕の真実だった。『症例A』の著者が贈る、ドラマとトリックが融合した傑作。
著者等紹介
多島斗志之[タジマトシユキ]
1948年生まれ。早稲田大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きっしぃ
37
こういうベタっぽい設定結構好き♪瀬戸内海の島々を舞台に15年前の誘拐事件の真相を探る…。主人公のゆり子の恋愛の過程はイマイチだったけど、最終的な結末は二転三転して楽しめた!あんまり知られてない作品みたいだけど、買ってみてよかったなぁ…ブックオフだったけど(笑)2017/04/24
しゅてふぁん
21
地元の中学教師であるゆり子は診療所の医師の里見と十五年前の自身が誘拐された事件の謎を探り始める。展開が早く、読みやすかった。その昔、村上水軍が支配していた瀬戸内が舞台だったので、村上水軍のことをよく知っていたら、もっと楽しめたのかな。2016/07/23
rakim
17
閉鎖的な島、トラウマを持つ被害者の女性、よそ者の青年医師・・とくると横溝正史氏じたての雰囲気もありますが、おどろおどろしさはなく、瀬戸内の太陽や風も感じられる明るさも行間にあって終盤にかけての展開に一気読み。多少2時間ドラマっぽさもありますが、作者の背景への愛着が洗練に変えているとも思います。2013/11/07
山田太郎
17
地味な感じの人だけど、外れがないような気がする。しかし、誘拐しなくても他にやりようがないかと思わないでもないですが。2010/10/13
ちょん
15
離島ミステリー。少し古いトリックのような気がしたが、スピード感がありとても面白く読めた。ゆり子の恋の行方を推理するのも楽しかった。2012/02/18