内容説明
歌舞伎界や芸能界の日常が、粋に端正に描かれるシリーズ第3巻は、昭和50年代に創作された作品群を収録。竹野記者が目黒のバス停でつづけざまに出会った女性にまつわる「目黒の狂女」、なぜ淀君は大坂の陣で逃げ延びなかったのかという歴史の謎を絵解きする「淀君の謎」、華やかな俳優祭で雅楽が活躍する「俳優祭」など、粒ぞろいの23編。資料には初刊時著者あとがきを併録。
著者等紹介
戸板康二[トイタヤスジ]
1915年東京生まれ。慶應義塾大学国文学科卒。劇評家、歌舞伎・演劇評論家、作家、随筆家の顔を持つ。江戸川乱歩のすすめでミステリの執筆を開始し「宝石」にデビュー作「車引殺人事件」を発表する。1959年「團十郎切腹事件」で第42回直木賞、1976年「グリーン車の子供」で第29回日本推理作家協会賞を受賞。1993年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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