創元推理文庫
十三番目の陪審員

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  • サイズ 文庫判/ページ数 429p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488456047
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

架空の殺人事件を演出し、その容疑者として冤罪の実態を取材する「人工冤罪」計画の犯人役に志願した鷹見瞭一は、DNA鑑定すら欺く偽装を経て、予定通り警察に連行された―全く身に覚えのない現実の殺人容疑者として!関西初の陪審法廷での弁護を引き受けた森江春策は、検察側との熾烈な攻防の末、結審に至って驚愕の真相を暴き出す。本格ミステリと法廷劇の奇蹟的融合。

著者等紹介

芦辺拓[アシベタク]
1958年大阪府生まれ。同志社大学卒。86年「異類五種」で第2回幻想文学新人賞に佳作入選し、90年には『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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miri

72
日本に陪審員制度が導入されたという架空の設定で、人為的に冤罪事件を演出して犯人になり、ルポルタージュを書こうと目論む犯人役。ところが、蓋を開けると本物の殺人事件の容疑者となってしまう。弁護を引き受ける森江春策と検察側の攻防戦。2001年刊行ということで、裁判員制度もまだ導入されていない中で書かれた物語。日本を舞台としたリーガル・サスペンスは読んだことがなく、手に汗を握る面白さ。古い作品なので、技術が古く実現不可能に思えたり、荒唐無稽な部分もあるのですが、謎に迫っていくというミステリーの王道を楽しめました。2020/08/22

ダイ@2019.11.2~一時休止

59
森江春策の事件簿その6。冤罪を目指すはずが本当の冤罪になるのか?。原発・陪審員・DNAと現在でも通用しそうなネタを16年前に書いているのがすごい。2014/08/25

セウテス

58
森江春策シリーズ第6弾。1998年度、陪審員制度裁判が存在するという設定の物語。原発事故の描写やDNA鑑定の問題など、20年も前に書いた作者の着眼点に敬意を払いたい。冤罪を取材する為に架空の事件を起こした男は、全く別の殺人事件の容疑者とされる。裏で暗躍する人々、彼らの思惑と森江の息詰まる法廷対決は正に白熱の展開となる。社会性を多いに含んだ問題提起であり、いつものシリーズとは違う迫力を感じる。2017年の現在こそ、読んで貰いたい内容の作品で、国民が司法に参加する意味とは、こう言う事も在ると考えさせられた。2017/05/05

かんらんしゃ🎡

54
★うその殺人事件をでっちあげて人工的に冤罪を作る、とまあ小学生のころ女子便所を覗いたという無実の罪で教壇に正座させられた苦い思い出がある私にはふざけた話だ。冤罪を弄ぶなといいたい。私は犯行当時、たまたま便所の前を通りすがっただけなのだ。★それはさておき、本書は刑事事件ミステリーのその裏で陪審(裁判員)制度を廃止しようと権力側が画策する話。最近辞退者が増え、またぞろ裁判員制度不要論も出てきたが、本書が示唆するように公害薬害など企業訴訟行政訴訟にも市民感覚を取り入れた裁判員裁判ができたらと思ってしまう。2019/01/20

ヨーコ・オクダ

31
芦辺センセ、予言者か!?地震による原発事故、陪審裁判の復活…。事件に巻き込まれる感じで弁護を引き受けた森江。殺人事件をでっち上げ、その犯人役となり「冤罪の実態」をルポしようとあれこれ準備をした上で敢えて警察に捕まったところ、身に覚えのないリアルな強姦殺人の容疑者にされてしもた青年を救うことができるのか?DNAの変換だのシンセティックの被害者だの、まるでSF小説のような彼の話を信じ、様々な調査の結果辿り着いた事実。そして、それを利用した影の動き。終盤の、被告と陪審裁判の危機の両方を救う手法に感心!2020/09/29

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