創元推理文庫<br> ダミー・プロット―山沢晴雄セレクション

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創元推理文庫
ダミー・プロット―山沢晴雄セレクション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 467p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488447229
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「すでに冒頭のシーンから、作者の仕掛けは始まっております。ご用心ください」――友人・小島逸夫の愛人が何者かに殺害された。結婚を控えた彼の頼みを聞きいれて、商社マンの風山秀樹はアリバイの偽証工作を引き受ける。そして同じ夜、会社員の柴田初子は、著名なデザイナーの岸浜涼子の提案によって、彼女の替え玉を務めるという奇妙な契約を交わしていた。錯綜する人間関係から浮かび上がる驚愕の真相。同人誌でしか入手できず、いまは幻となっていた著者の代表長編をついに創元推理文庫に収める。本格推理愛好家、垂涎の一冊!

内容説明

配送された手首。地下鉄の網棚の上に置き去られた首。占い教室の床に横たわった胴体。これらはすべて同一人物のものと特定されたが、この死者は誰なのか。縺れ合う複数のアリバイ工作が解きほぐされた果てに、探偵砧順之介の前に姿を現した犯人とは―。孤高の本格推理作家が「私の書いた全作品中一番出来のいい作品」と自ら認めた幻の傑作長編を、ついに創元推理文庫に収める。

著者等紹介

山沢晴雄[ヤマザワハルオ]
1924年大阪府生まれ。51年、“宝石”20万円懸賞短篇コンクールに投じた「砧最初の事件」「仮面」が“別冊宝石”に掲載される。翌年、「仮面」が佳作入選。53年には「銀智慧の輪」が第一席入選、54年には「死の黙劇」が佳作入選。2007年に初の著書『離れた家 山沢晴雄傑作集』(日下三蔵編)を刊行、08年版『このミステリーがすごい!』国内編第6位にランクインした。13年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あっちゃん

37
昭和感ハンパない本格ミステリー(笑)内容もそうだけど登場人物達の言葉づかいが昭和を思わせるんだろうなぁ!アリバイトトリックにそっくりさんの替え玉、懐かしい感じだけどラストは結局騙されてる私( ̄▽ ̄)2023/05/01

geshi

23
推理小説の時代に本格ミステリのような仕掛けを成立させようとした挑戦的作品。序盤から、替え玉との入れ替えや、アリバイの偽証、怪しげなアリバイ工作など、仕込みを入れてきて「顔のない死体」で挑戦してくる。時代ゆえのスマートではない話運びは難があるが、トリックの一部を読者に見せながらも、もう一つの仕掛けによって困惑させる。一つ一つの小さなアリバイトリックに関しても抜かりなく、フェアすぎる書き方がされていなければ現代でも騙されるかも。この作品で砧が必要なかったこと筆者が分かってるよね?2022/07/30

イシグロ

18
孤高の本格ミステリ作家・山沢晴雄の幻の長編『砧自身の事件』を改題。 「手品文学」と呼ぶにふさわしい偏執的なまでのパズル志向に清々しさすら感じます。小説としては決してスマートでもスタイリッシュでもないですが、時代を超えた溢れる本格愛を感じずにはいられません。 編者解題にもありましたが、あの「影の声」は今の読者からすると野暮かもしれないですね。あれはない方がスマートかも。 しかし、これだけの力作が今まで同人誌でしか読まれてこなかったというのはもったいない話です。新作にして古典という不思議な感覚を味わいました。2022/12/06

Urmnaf

17
探偵小説の中では、いわゆるそっくりさんは取り扱いが難しいが(十戒やら二十則やら)、この作品では、とある有名人が自分の替え玉を作るところから始まる。二人のそっくりさんがいる前提で読み進むことになるが、もちろん、話はそれで終わらない。出てくる人がことごとく「悪巧み」をしてる人ばっかりで、もう何がなんやら。久しぶりに眉にしっかりと唾を付けて読んだ。2022/03/13

コチ吉

12
著者が一番出来のいい作品と認める本作がやっと読めた。最初からあからさまに替玉や何人かのアリバイ工作を描き、手品のような見せ方、裏を返せば隠し方で、パッチワークの如き悪魔の奸計に翻弄のため息がでる。それにしても中程で細かな将棋の記譜が出てくるのは単なる将棋愛の証だろうか。2022/05/02

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