出版社内容情報
ニューヨークで無気力な留学生活を送る恭平と篤郎のもとを、意外な人物が訪ねてきた。メッツで活躍している日本人ピッチャー、進藤だ。高校時代の野球部の後輩である恭平に、チーム内の窃盗事件を解決するために、クラブハウスボーイとして潜入しろという。大量のユニホームや練習着の洗濯や、食事の準備など選手たちの世話に追われる二人だが、プロの世界を垣間見、メジャーリーガーの思いに触れるうちに──。文庫版書き下ろしを一編加えた青春+お仕事ミステリの決定版。元メジャーリーガー・吉井理人氏が、アメリカ時代をリアルに描いた解説付き。
(単行本版タイトル『ボールパークの魔法』を文庫化・改題)
内容説明
ニューヨークで無気力な留学生活を送る恭平と篤郎のもとを、意外な人物が訪ねてきた。メッツの日本人ピッチャー、進藤だ。チーム内の窃盗事件解決のために、クラブハウスボーイとして潜入しろという。選手たちの世話に追われる二人だが、プロの世界を垣間見、メジャーリーガーの思いに触れるうちに―。文庫版書き下ろしを一編加えた青春ミステリ。
著者等紹介
本城雅人[ホンジョウマサト]
1965年神奈川県生まれ。明治学院大学卒。スポーツ新聞記者、競馬雑誌デスクを経て、2009年『ノーバディノウズ』でデビュー。翌年に同作で第1回サムライジャパン野球文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hnzwd
40
メジャーリーグのチームの裏方である"クラビー"をする日本人二人を主人公とする日常?の謎な短編集。メジャーリーガー達の悩みを凸凹コンビが解決していくスタイルは、野球好きでなくとも楽しめるかと。新刊の際には『ボールパークの魔法』だったのが、主人公にとって重要な話である「次のヤツ出てこい」を加えたら『ボールパークの神様』。素晴らしい改題。2015/11/28
マッちゃま
25
これまた初読み作家さん。野球絡みのミステリと云うと、ぶっちゃけ「事実は小説よりも奇なり」を強く感じる事が多く、どうミステリとして成立させていくか?に注目して読んでいます。本書はアメリカのメジャーリーグにおけるクラビー(球場内のバイト)を主人公に据えた「お仕事ミステリ」のような感じでした。いわゆる謎解き度はスーパーライトで、彼ら(主人公)と共にファンでも知らない世界を楽しもう的なスタイルが出来る野球ファン(特にメジャー)にならばオススメです。世界は広く野球の世界も広い、そう感じました。2017/05/20
おくりゆう
18
創元推理というレーベルですが、ミステリ要素は薄目。しかしながら、やはり作者の安定した野球に対する取材や知識が生み出す設定やストーリーラインには野球好きを引きつける魅力があります。この本もご多分に漏れず。続編も出来そうですが、どうなんでしょう。2016/10/25
Yuki
16
メジャーリーグの選手たちの雑用をこなす主人公と、そのルームメイトが、ちょっとした謎を解く短編集。ガツンとくるというわけではないですが、気軽に読めて楽しめました。キャラがなかなか魅力的で、読後感が良かったです。初読みの作家さんでしたが、別の作品も読んでみようかなと思います。2020/04/07
きょん
16
ミステリというよりは、メジャーリーグの裏話を楽しむお話。親からの仕送りに頼るモラトリアムな日本人の若者二人を筆頭に何だか頼りない登場人物が多かった。しっかりしてそうなのは、恭平母と美咲さんの女性キャラだけかなあ。元メジャーリーガーの吉井選手の解説が面白かった。2015/05/27
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