内容説明
幼少の頃に凄まじい幻視体験を持った日高環は、成長してフレスコ画の制作に携わるが、仕事場であった聖堂学園の礼拝堂が爆破され、さらに身近な人物の死に直面する。すべてはひとりの少年によって引き起こされたものだったが、環はそれを契機として、自らが死そのものに強い魅力を感じていることに気づいた―イタリアを彷徨する、死に魅入られた女性の物語。長編幻想ロマン。
著者等紹介
皆川博子[ミナガワヒロコ]
1929年京城生まれ。「アルカディアの夏」で第20回小説現代新人賞、『壁』で第38回日本推理作家協会賞、『恋紅』で第95回直木賞、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を受賞
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- 和書
- 落下する夕方 角川文庫