創元推理文庫<br> ニャン氏の憂鬱

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創元推理文庫
ニャン氏の憂鬱

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  • サイズ 文庫判/ページ数 270p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488439101
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

製缶会社の総務部に勤めつつ、余暇にロックバンドで音楽活動をしている茶谷歩くん。ある日、大株主の実業家が来社するという。音楽をやっている社員に会いたいと訪ねてきた、丸山と名乗る男性は、尻尾をぴんと立てた猫を連れていた!? 猫缶を開ける時の、“音楽的な響き”についての話しが思わぬ方向に逸れ……。学生時代に茶谷が経験した、ヨウムが密室からいなくなった不思議な出来事について説明していると、丸山と猫がまるで会話をするように謎を解いていく――。新たなパートナーを加えて、アロイシャス・ニャン氏の事件簿、第三弾なのだニャ!

内容説明

製缶会社に勤める傍らバンド活動をしている茶谷くん。ある日、大株主の実業家の秘書・丸山が、猫缶を開ける時の“音楽的な響き”について話したいと訪ねてきた。なぜか黒白の猫を連れた丸山は、成り行きで茶谷が話した密室からのヨウム失踪事件に興味津々。まるで猫と会話をするように密室の謎を解いていき―。愛すべき猫探偵・ニャン氏の事件簿最新作、6編収録で出来だニャ。

著者等紹介

松尾由美[マツオユミ]
1960年石川県生まれ。お茶の水女子大学卒業。89年『異次元カフェテラス』を刊行しデビュー。91年「バルーン・タウンの殺人」がハヤカワSFコンテストに入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harupon

37
ニャン氏の事件簿第3弾。語り手は、製缶会社の社員茶谷歩。実業家のニャン氏は、この会社の大株主として登場。茶谷がバンド仲間と遭遇した不思議な事件。短編6作。面白かった。最後に茶谷歩作詞作曲の「猫だから」「丸山氏のバラード」が載せてある。ニャン氏の事件簿シリーズ、面白かったです。続編出たら読みたいです。2022/01/10

藤森かつき(Katsuki Fujimori)

37
今回、色々とダメージを受けているニャン氏が愛しくも気の毒で。でも、鮮やかに謎を解く姿にはウットリなのです。ニャン氏も丸山氏も大好きなので、また逢えた喜びはとても大きいのだけど、ただ、仕方ないとはいえ、一巻ごとに主人公が変わるのは、ちょっと切ない。ニャン氏と同じように勧誘を断られてショックな感じなのです。最後、茶谷くんが、ニャン氏と丸山氏にプレゼントした楽曲には何やら泣けました。ちらほら懐かしい方々が出て来られるのも癒やしです。茶谷くんも、また何かの折りに顔出してくれるといいなぁ、などと期待してしまいます。2020/10/20

31
さくさくと♪ニャン氏の人選力が素晴らしい(^_-)-☆茶谷さん、いい人だぁ。ニャン氏も苦手なモノがあったのね、無敵かと思ってましたよ。丸山さんの会話能力、ホント羨ましいです。2020/10/27

hnzwd

28
ニャン氏シリーズ第三弾。バンドを組んでいる主人公に、猫缶を開ける時の音を相談する所から話が始まるのがニャン氏らしい。主人公の周囲で起きる事件や、ニャン氏の事件に巻き込まれていく感じはいつも通りで安心。最後は、、自分が誘われたら凄い悩みそうだ。2021/01/30

たんぽぽ

24
ニャン氏の存在と能力はファンタジーそのものなんだけど、なぜかすんなりとニャン氏の存在を受け入れてしまいます。 茶谷くんを選ぶニャン氏がすごい。2020/10/07

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