出版社内容情報
きっかけは小さな謎。なのに、それが八駒家の食卓にのぼると、一篇のミステリに姿を変える。専業主夫の父と、中学生の娘が繰り広げる、心あたたまるおうちミステリ連作集。
内容説明
きっかけはほんのささいな出来事。だが、八駒家の食卓にのぼると、それは一篇のミステリへと姿を変える―。家主の敬典は、旅行会社勤務だったが、今は専業主夫。ある日、元先輩が壊れたフランス人形を「なんとかしてくれ」と持ち込んできた。いいように利用されていると中学生の娘つばさは憤概しきりだけれど、敬典の頭にはある推理が…。心あたたまる、愉しいおうちミステリ。
著者等紹介
門井慶喜[カドイヨシノブ]
1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒。2003年、短編「キッドナッパーズ」で第42回オール読物推理小説新人賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
38
元旅行会社勤務で専業主夫の父と、ベンチャー企業で忙しく働く母、思春期真っ只中のわりに素直でいい子な高校生の娘の3人家族の父と娘が出会う日常の謎。サラッと読める連作短編集。2016/01/24
ユメ
35
門井さんらしく、博学な主人公が様々な分野に関する造詣を活かして事件を解決してゆくミステリ。他の作品と趣きを異にするのは、この物語におけるホームズとワトスンが八駒敬典とつばめという父娘である点だ。敬典は、多忙な妻に代わって会社を辞め、家事全般をこなす「家主」。愛娘のつばめは13歳。敬典が謎解きの鍵となる知識をつばめに噛み砕いて説明してくれることによって、私たち読者もすっと楽しむことができる。そして、「お子様ランチに心ときめく年頃ではない。晩酌を楽しむ年齢ではない」娘の複雑な感情を描いたホームドラマでもある。2019/08/06
てつ
30
類い稀なる博学のサラリーマンが専業主夫、いや家主になって、小さな謎ときをする家庭ミステリー。そもそもそんなジャンルがあるのか?あるようだ(笑)娘の存在がワトソン的ではなく相手方になっている。めんどくさい娘だ。電車本。2017/04/29
coco夏ko10角
23
中学生の娘、父親が専業主夫、家族「日常の謎」おうちミステリー。お父さんの博識っぷりすごい。万年筆『銀座のビスマルク』と娘が家出!?な『お子様ランチで晩酌を』が良かった。2021/09/08
Mie Tange
22
知識的説明文が多くて小難しいのに 読み進めてくと面白くなっちゃう(笑) つばめがいい味だしてる! 自分的にはこんな父親はイヤだけどね( ´Д`)2021/05/19