内容説明
三人の妊婦が妻として登場した家で始まった本妻捜し。女子高生の出産騒動。次々キャンセルされる依頼の謎。自宅出産専門の出張助産婦コンビが向かう先は、何故かおかしな謎を抱えた家庭ばかり。それらの謎を鮮やかに解き明かすのは、「伝説のカリスマ助産婦」明楽先生!見習い助産婦・陽奈の成長と安楽椅子探偵の冴え渡る推理を描く、爽やかなユーモアに満ちたシリーズ第一弾。
著者等紹介
青井夏海[アオイナツミ]
千葉県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。94年、『スタジアム虹の事件簿』を自費出版
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
52
《図書館》出産に関する(?!)ミステリもの。カルトのお話も絡んでる赤ちゃんをさがせが一番好み。聡子さんの最後の結末にはちょっとガッカリ。2015/01/12
nyanco
27
青井さんは、最近の作品はいくつか読ませていただいていたのですが、このシリーズ、気になっていたものの未読でした。今月、第三弾が出るということで読みだしたのですが、コレはハマるわw助産師が探偵役のミステリーって珍しいよね。おまけに安楽椅子探偵役・「伝説のカリスマ助産婦」明楽先生の設定も凄くいい。敢えて自宅出産を望む人たち、そこには様々な理由があって・・・と、助産師の設定を見事に使っている。シリーズ、遅ればせながら追わせていただきます。2012/04/17
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
23
3人の妊婦さんの中から本妻を探す「お母さんをさがせ」。高校生カップルの妊娠。そして彼氏以外に2人のお父さん候補が押しかけて来る「お父さんをさがせ」。依頼のキャンセルが相次ぐ「赤ちゃんをさがせ」助産婦探偵シリーズ第1弾。全体的にサラリと読めました。助産婦さんが探偵というのがなかなか新鮮で面白かったです。こういったケースは本当に稀だとは思いますが、この本を読むと日常に謎は転がっているものだなと思いました。続編もあるようなのでそちらも読みたいです。★★★2011/08/24
カーミン
22
「殺人や死体という言葉が出ないサスペンス」で検索したらヒットしたので、早速読んでみました。短編3作ですが、レビューがよかったにも関わらず、ちょっと物足りなかったです。謎があまりにもさっさと解けてしまうからかしら。自宅出産専門の出張助産師が仕事を請け負った家々は、なぜか奇妙な事情を抱えたお宅ばかり。フリーの助産師聡子と見習い助産師陽奈が出会う謎を、明楽先生が次々と解いていきます。2017/10/14
らむり
16
2013年の記念すべき1冊目。20〜30代くらいの出張助産師2人と現役引退した助産師の3人が主人公のミステリーです。連作短編集で、どれも家族問題が関わっています。助産師が素晴らしいお仕事と感じる一冊です。2013/01/01