内容説明
いつも優雅なドレスに身を包み、綺麗な靴を履いて観客席に現れるおっとりした女性・虹森多佳子。超弩級の野球音痴でありながら、なぜかプロ野球球団・東海レインボーズのオーナーを務める彼女は、奇妙な謎を次々と解決に導く才能も持ち合わせていた!安楽椅子探偵の冴え渡る推理と、優勝の夢に向かって疾走する万年最下位球団の奮闘を描いた、値千金の愛すべき本格ミステリ。
著者等紹介
青井夏海[アオイナツミ]
千葉県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。94年、『スタジアム 虹の事件簿』を自費出版
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感想・レビュー
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nemuro
48
「2001年4月13日初版/2007年4月20日5版」。帯には「ミステリ&野球への愛情がギュッと詰まった隠れた名作!!」とあった。再読と感じ、ブログ内を検索。2010年8月「文教堂書店函館昭和店」で11冊購入(自己最多購入記録継続中)中の1冊で「(図書館/単行本で)相当以前に読了済み」だったようだ。「あとがき」の「1994年1月、自費出版専門の出版社に原稿を持ち込み500部を自費出版。本作りの楽しさを知り、版元の出版社の校正係に居ついてしまった」が可笑しい。愛すべき逸品。本棚には未読本が4冊あって愉しみ。2024/11/29
Walhalla
25
プロ野球が関係してくるミステリー作品です。 安楽椅子探偵が活躍するお話しですが、その推理・ひらめき方が、かなりユニークですね。 私のように、野球好きな方ほど、より楽しめるのではないでしょうか。 1994年に描かれた作品ですが、ストーリーと並行して、万年最下位の球団(しかもパ・リーグ)の躍進ぶりも面白かったです。2017/07/13
リボー
23
野球好きで、ミステリ好きな人は買いだと思います。ただ、スラスラ読めると思いきや、推理の過程に無理があったり、実際の野球の試合ではあり得ない展開があったりして(フィクションなのでしょうがないですが)、いまいち入り込めないところがありました。しかし、野球ミステリという本書の様な作品は類書が非常に少ないので、野球好きの私としては作者にどんどんこのジャンルを開拓してほしいなと思いました。2012/08/20
たぬ
22
☆3 デビュー作で安楽椅子探偵もの。弱小野球チームと絡めてのミステリはなかなか興味深い。けどいかんせん野球に対する興味が壊滅状態なので(ならどうして読んだかって? 内容未確認状態での作者買い(借り)です)試合パートはろくすっぽ読んでません。野球を個人的大好物な小説や古代生物なんかにすり替えたら4点は確実に獲得していたことでしょう。2021/11/24
Yukari
19
野球チームレインボーズの女オーナーが色々な事件を解決へと導く話。う〜ん…面白くないわけじゃないけど、現場にいるわけでもなく、捜査に協力するわけでもないのに、スラスラ事件を解決に導いてしまうのが不自然な気がしてモヤモヤ。2015/08/23