出版社内容情報
高校生になった滝本望は変わらず祖母と神楽坂でふたり暮らしをしている。お蔦さんと呼ばれる祖母はご近所衆から頼られる人気者だ。その日、お蔦さんが踊りの稽古をみている、若手芸妓・都姐さんが寿退職することに。けれど「これ以上迷惑はかけられないし」と都姐さんの表情は冴えなくて……。神楽坂を騒がす事件をお蔦さんが痛快に解決していく! 人情と粋、望が作る美味しい料理がたっぷり味わえる、大好評シリーズ第三弾。
内容説明
高校生になった滝本望は変わらず祖母のお蔦さんと神楽坂でふたり暮らしをしている。そんなある日、お蔦さんが踊りの稽古をみている若手芸妓の都姐さんが寿退職することに。けれど婚約祝いの会が行われた数日後、都さんが突然失踪してしまい?!情緒と歴史が残る街・神楽坂を騒がす事件をお蔦さんが痛快に解決!望が作る美味しい料理もたくさん味わえる、大好評シリーズ第三弾。
著者等紹介
西條奈加[サイジョウナカ]
1964年北海道生まれ。2005年『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。12年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞、15年『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
71
神楽坂お蔦さん3冊目。前作からずいぶん空いたし、再読した方がいいか?とか、悩んだけどぽんぽこさんのレビューで、とりあえず読んでみました。自分の記憶を褒めてあげたい!ほぼ登場人物も事件も記憶にあり、問題なく楽しめました。ただ、このシリーズのピリ辛具合が楽しみだったのに、この巻は高校生になった望が中心で、あっさり甘めでしたね。なんか青春小説で、ちょっと肩透かしかな。確か2巻の文庫と3巻の単行本が同時期でしたが。次あるのかしら?2019/08/02
優希
64
面白かったです。情緒と歴史が残る街の人情とそれに絡む事件が見事に解決されていくのが小気味良かったです。短編集でほのぼの系の物語が多い気がしました。連続テレビ小説のような色合いも見せています。望くんの料理も美味しそうでダイエット決意の心が揺らいでしまいます。2020/11/03
らび
34
粋のいい神楽坂の元芸者お蔦さんにはミステリーよりやっぱり人情が似合います。みやこさわぎ・・なるほど~そういうことでしたか。それ以外のどの話も面白かったです。望くんのご飯も美味しそうだし祖父、父と男の台所!素晴らしい(ウラヤマシイ)2021/08/31
ゴルフ72
29
江戸情緒が残る神楽坂、望クンは高校生になっていますが、料理の腕は相変わらず、食べたいと思うくらいです。今回もお蔦さんの冴える推理が良い!シリーズもこれで終わるんでしょうか?西條先生・・・もう少し読んでみたいんです。2023/03/31
猫ぴょん
29
お蔦さんの神楽坂日記3作め☆彡 今回は7話の短編。当人にとってはもちろん深刻な事件なんだけれどどの話にも人情があって重くはない。 キャラ立ちも良くサクサク読めて微笑ましい1冊。 望くんの料理は相変わらずどれも美味しそうでとっても参考になるしw。2022/01/10