内容説明
人工授精をテーマに、動機のない殺人事件の謎を扱った『不安な産声』。「週刊文春」誌の年末恒例「傑作ミステリー・ベスト10」’89年度第1位の座を獲得した本作で、お馴染み千草検事が退場する。乳飲み子を連れたまま男に連れ去られた若き人妻。奇妙な誘拐劇をサスペンスフルに描く『華やかな喪服』。新境地に挑んだ力作二長編。
著者等紹介
土屋隆夫[ツチヤタカオ]
1917年1月25日長野県生まれ。中央大学法学部卒。49年、「宝石」の百万円懸賞コンクールに「『罪ふかき死』の構図」が一等入選。58年の『天狗の面』以降長編を発表し続け、現在に至る。『影の告発』で日本推理作家協会賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。