出版社内容情報
「ことばが、頭から消えていくんだ」若手歌舞伎役者の中村銀弥は、役者生命を奪いかねない失語症に苦しんでいた。その妻・一子は後ろめたさを抱えながら、夫を気遣うことしかできない。二ヶ月前、銀弥の亭主役を務める花形役者の婚約者が不可解な死を遂げた。上演中の劇場内で殺されたのだ。事件を調べ始めた大部屋役者の瀬川小菊とその友人・今泉文吾は、いかなる真相に辿り着くのか。歌舞伎ミステリの傑作、新装版。
【目次】
内容説明
若手歌舞伎役者の中村銀弥は、言葉が思い出せなくなる症状に苦しんでいた。夫に後ろめたさを抱える妻の一子は気遣うことしかできない。約二カ月前、銀弥の亭主役を務めていた役者の婚約者が劇場内で殺された。上演中に包丁で刺されたはずが目撃情報も得られないという。梨園を巻き込んだ事件を調べ始めた大部屋役者の瀬川小菊と探偵・今泉文吾は、いかなる真相に辿り着くのか。
著者等紹介
近藤史恵[コンドウフミエ]
1969年大阪市生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。93年に『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。2008年に『サクリファイス』で第10回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かんがるー
6
新装版が刊行されたので購入しました。 デビュー作「凍える島」に続く2作目にあたる長編。 その世界で生きるものにしかわからない感情や愛情。梨園の世界も常識とはまた別の価値観があって、魅入られたものにしかわからない。それは演者だけでなく観客もまたしかり。 閉鎖的な世界にいると自分たちが全てだと思えてくる。自分たちの価値観を頑なに正義だと諦める。 そんな不条理に魅力を感じたりするから人間は不思議。 この時代の近藤さんの作品好きかも。2026/05/17
dokusho_st
2
難しい本でした。 歌舞伎という世界が分からないから読めない漢字も多く、要点を何となく押さえながら最後まで読み切って疲れたなって印象です。2026/03/10
goodchoice
0
歌舞伎という特殊な世界と人間の感情が複雑に絡み、事件は起こり込み入った様相となる。近藤さんの独特な世界が色濃く出ている一作だ。2026/04/03




