創元推理文庫<br> 松谷警部と三鷹の石

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創元推理文庫
松谷警部と三鷹の石

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488420048
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

無理心中と思われた三鷹のスポーツライター殺害事件から浮かび上がった、河口湖とカーリングに絡む不可解な事実。白石巡査がついに看破した真相とは。好評シリーズ第2作。

内容説明

ある事件をきっかけにして本庁に引き抜いた白石巡査の直感を、松谷警部は信頼している。当初は白石の推理力を動員するまでもないと思われた三鷹の事件だが、諸事情が判明するにつれて複雑な様相を見せはじめた。ケーキは消え、足跡は一つだけ。厭な予感が松谷の脳裏を掠める。打開策の見えないまま地道な捜査を続けるうちに…。本格ミステリ道まっしぐら、好評シリーズ第二作。

著者等紹介

平石貴樹[ヒライシタカキ]
1948年函館市生まれ。東京大学、同大学大学院に学ぶ。83年「虹のカマクーラ」で第7回すばる文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

papako

47
やっと読めた!毎日毎日よく眠れる。室温30度越えなのに!なのでなかなか進まなかった。松谷警部チームが単純に見えた事件の真相を探りだす。過去の殺人事件と共通する関係者に注目して、少しずつ真実に迫る過程が丁寧に描かれる。地味だし、微妙な登場人物たち、古くさい会話や小ネタなどが満載。それも含めて楽しめないと読むのがつらいかも。ただ、筋はしっかりしているので読みやすいと思います。作者の経歴をみるとこの作風も納得です。次もあるみたいなので読もうと思います。2015/08/05

森オサム

34
松谷警部シリーズ二作目。登場人物が多く結構ややこしかったが、良く出来た面白い作品でした。同じ人物に何度も聞き込みを繰り返す内に、少しづつ新しい証言が出てくる。じりじりとしか進まない捜査にじれて来るが、解決篇に入ってビックリ、そして納得。殺人事件としては地味な感じの話では有るが、張られた伏線の回収と犯人特定のロジックは読み応えがありました。前作よりはこちらが好みでしたね、次作も積んでますので楽しみです。2023/09/21

hanchyan@飄々 

19
面白かった。本格の、新作を読んだってよりはなにか、社会派全盛の頃にひっそりと書かれた隠れた名作を読んだような錯覚におちいってます(笑)。おそらく著者の持ち味なんだろうなあコレ。うすい文庫だが冒頭からポンポンっと死体がふたつ、ややおいてもう一つってなかなかに中身が濃い(笑)。かつフェアで、丹念に読むと多分犯人も分かると思います。前作に比べるとキャラ読みも出来そう。クスリと笑う笑いも本作の基調にあってると思う。あっさり読めて後に何も残さず、けれど面白かった印象だけは鮮烈、ってしみじみスゴイと思う。2015/02/17

kochi

17
スポーツライターの堀越が自宅で刺殺された三鷹での事件は、痴情のもつれからの無理心中と考えられ、松谷警部は熱心になれなかったのだが、河口湖のカーリング競技場建設予定地での殺人事件との関連が浮かぶ… 警部と白石以愛(イアイ)巡査のマッタリコンビが再び難事件に臨む。前作に続き、キーになる人物は、女性陣から見たら、「こんな奴いないよ」と一蹴かもしれないが、本格ミステリーなので、男性陣は、探偵役の女性巡査の周りの優しきオヤジたちにならい、彼女による解決に「来ましたか」と称賛の声をあげるしかない。2017/09/19

カロリーナ

16
☆3- 松谷警部シリーズ第2弾。無理心中と思われた三鷹のスポーツライター殺害事件から浮かび上がった、河口湖とカーリングに絡む不可解な事実。松谷警部が信頼しきって目黒署から引き抜いた白石巡査が看破した真相とは。長編ロジカルミステリー。前回同様、描かれる恋愛模様が複雑(怪奇)。犯行動機も納得出来るかと言われたら納得出来ない、というか、そこまでするか?と疑問に思う。でも、「本格」や「ロジカル」と銘打っているシリーズも2作目で、そこに視点を絞り、見落とさないよう気を付けながら読むと、面白さがわかります2014/09/23

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