創元推理文庫<br> バー・スクウェアの矜持

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創元推理文庫
バー・スクウェアの矜持

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488417130
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

梅田お初天神通りにある、ショットバー『スクウェア』。そこに通う大阪府警薬物対策課の刑事・三田は、今まで追ってきた薬物絡みの事件の陰で、謎めいたバーテンダー「名無しのリュウ」と、店の常連である元ボクサーの実業家・宇多島が暗躍していることを知り、葛藤を抱いていた。彼らは敵か味方か。やがて明かされるリュウの過去と真意。男たちが描くシナリオは、どんな結末に向かうのか? そして大阪で巻き起こる大規模な薬物事件の捜査の行方は? 『スクウェア』を舞台に、一癖ある男たちの攻防と友情を鮮烈に描く連作ミステリ第2弾。

内容説明

バー『スクウェア』に通う大阪府警薬物対策課の刑事・三田。彼は今まで追ってきた事件の陰に、謎のバーテンダー「名無しのリュウ」と、その相棒の元ボクサー・宇多島の策謀があることを知り、葛藤を抱いていた。三田は彼らが目論む計画に、どう向き合うのか。そして武闘派暴力団が絡む大規模な薬物事件の捜査の行方は?傷と影を抱える男たちの活躍を描く、連作ミステリ第2弾。

著者等紹介

福田和代[フクダカズヨ]
1967年兵庫県生まれ。神戸大学卒。2007年、長編『ヴィズ・ゼロ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuki

31
「スクウェア」後編。前編で思惑がありそうだった名無しのリュウの謎と、暴力団との対峙。大阪で警察の薬物対策課が出てきて暴力団も絡むけど粗暴なシーンがほとんどなく、三田は不器用で渋くリュウは知的でニューハーフバーの面々は面白く、こういうハードボイルド連作もあるのかと。そういえばどこか北方謙三の「ブラディ・ドール」を思い出す感じだったけど、著者自身は「ブラディ・ドール」を読んでお酒に目覚めたそうで、なるほど。2018/10/24

うまる

29
シリーズ後編。タイトル通り各々の矜持のぶつかり合いがとても面白かったです。主人公に関しては、仕事と友情との葛藤、警察ではわかっていても手を出せない事があるという無力感がとても伝わってきて考えさせられます。"名無しのリュウ"の正体がわかり、因縁の対決もひとまず終了ですが、もっと読んでいたいという気持ちが強く残りました。主要メンバーからバーの2階のおネェ様達まで、みんなキャラクターが良かったです。続編の予定はないようですが、その内スピンオフとか書いて欲しいなぁ。合間のコミカル話枠の赤ちゃん話も楽しかったです。2020/02/29

きょん

17
リュウの正体も彼がなぜ薬物事件に関わるのかも明らかになるものの、ラストはあれで手打ちという事なのかとちょっと消化不良の感じも残る。魅力的な登場人物たちばかりで、ぜひ続編が読みたい。2016/05/12

マサキ@灯れ松明の火

16
「スクウェア」後編です♪「名無しのリュウ」の正体と目的が明らかになりますね♪三田刑事‥リュウと宇田島に巻き込まれて、どっぷりと「スクウェア」に浸りましたねえ(笑)数年後の3人を見てみたいですね♪三田刑事とアリサさんのその後も気になります。「おけいママ」は、あの可愛い坊やに「ママ」と言ってもらえたのかしら?2016/10/17

尾塚

16
バー・スクウェアの2作目。たぶんこれが完結編なんでしょうね。マスターのリュウの素姓が明らかに。暴力団の光洋会も解散しちゃうし。刑事の三田はいかにもハードボイルドに登場してくる刑事の典型のようでいい味出していますよね。リュウと宇多島そして三田の微妙な関係をもう少し楽しみたい気もしますが。大阪が舞台で薬物対策課の刑事が主人公って新鮮さを感じました。面白かった!!2016/07/03

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