出版社内容情報
殿島の隣人が巻き込まれた事件の背後に、天才科学者・蒼志馬博士の影。探偵・荒城と真野原、それぞれに調査の前に立ちはだかる、殺人兵器の数々。〈大冒険シリーズ〉番外編。
内容説明
今にして思えば、私・殿島の事務所の隣に住む綾子が姿を消したことが、事件の発端だった。姿を消す前に、米軍接収地でトラブルに巻き込まれていた彼女。同時期、米軍には蒼志馬博士を名乗る人物からの脅迫状が届いていた―。博士が開発したという驚異の殺人兵器の謎に、眉目秀麗な探偵・荒城、義手探偵・真野原が挑む。奇想天外な舞台設定と、抜群のリーダビリティで贈る連作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
77
戦中、登戸研究所で軍が行っていた極秘研究。関係者だった蒼志馬博士は、戦後完成させた兵器を使い米軍を脅迫する。彼に立ち向かい計画を阻止しようとする2人の名探偵の活躍や如何に。殺人光線、灼熱細菌、洗脳、強化人間と各兵器をモチーフにした4編の連作。現在では空想として片付けられない兵器を題材にしている所が心憎くもあり空恐ろしくもあり。ラストは少々呆気ない感も有りましたが、冒険活劇の楽しさは前作同様。まだまだ続きそうなのに次作が出ていないのが気掛かりです。2018/04/21
藤月はな(灯れ松明の火)
33
殺人光線がビュバーなど「ぼ、ぼ、ぼ、僕らは少年探偵団♪」という音楽が脳内で流れて止まらない戦後直後だからこそ、成立できるある意味、チートな犯罪(笑)しかも宿敵の怪盗と一時、共戦関係になりました(爆)変装と煙に巻く詭弁ととんちきな義手の真野原の言動に爆笑するしかありません。2012/06/03
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
25
「〜の大冒険」シリーズ第3弾。 なんと恐ろしいことに…1年近く積んでおりました! シリーズ前作の感想にナイスをいただいて、「そう言えば、この続きを新刊で買ったのに読んでいないんじゃ!?」と気づいた次第(笑)。 相変わらずレトロでありながら、どこかモダンな冒険活劇で面白かった〜! 戦後の混乱期の社会情勢も取り入れ、あってもおかしくはない犯罪の数々。楽しい妄想ですね☆ 2012/06/13
HANA
18
今回は連作短篇集。相変わらずミステリではなく活劇として読むのが正しい読み方でしょうね、コレ。殺人光線や細菌兵器、強化人間に謎の天才博士、闇の組織など題材がとても魅力的なのも特徴。作者にはトリックとかにこだわらずこの路線を走って行って欲しいものです。やっぱり読んでいるうちに少年探偵団とかを思い出すなあ。2012/02/27
ホームズ
17
2人の探偵を登場させるには短編では足りなかったのでは?という感じの作品。色んな事をやりたかったから短編集にしてみたけど全体的に中途半端になってしまった感じ。毎回登場する殿島の微妙な恋の物語はちょっといらないかな。2012/02/24
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