創元推理文庫<br> 深夜の博覧会―昭和12年の探偵小説

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創元推理文庫
深夜の博覧会―昭和12年の探偵小説

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  • サイズ 文庫判/ページ数 433p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488405168
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

昭和12年(1937年)5月、銀座で似顔絵描きをしながら漫画家になる夢を追いかける那珂一兵のもとを、帝国新報(のちの夕刊サン)の女性記者が訪ねてくる。開催中の名古屋汎太平洋平和博覧会の取材に同行して挿絵を描いてほしいというのだ。取材の最中、名古屋にいた女性の足だけが東京で発見されたとの知らせが届く。二都市にまたがる不可解な謎に、那珂少年はどんな推理を巡らせるのか? ミステリ界で話題となった『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』の前日譚が、待望の文庫化!

内容説明

昭和12年5月、銀座で似顔絵を描きながら漫画家になる夢を追う少年・那珂一兵を、帝国新報の女性記者が訪ねてくる。開催中の名古屋汎太平洋平和博覧会に同行し、記事の挿絵を描いてほしいというのだ。超特急燕号での旅、華やかな博覧会、そしてその最中に発生した、名古屋と東京にまたがる不可解な殺人事件。博覧会をその目で見た著者だから描けた長編ミステリ、待望の文庫化!

著者等紹介

辻真先[ツジマサキ]
1932年愛知県生まれ。名古屋大学卒。NHK勤務後、『鉄腕アトム』『サザエさん』『サイボーグ009』『デビルマン』『Dr.スランプアラレちゃん』など、アニメや特撮の脚本家として幅広く活躍。72年『仮題・中学殺人事件』でミステリ作家としてデビュー。現在でもTVアニメ『名探偵コナン』の脚本を手掛けるほか、大学教授として後進の指導にあたっている。82年『アリスの国の殺人』が第35回日本推理作家協会賞を、2009年に牧薩次名義で刊行した『完全恋愛』が第9回本格ミステリ大賞を受賞。19年に第23回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りゅう☆

70
銀座で似顔絵を描きながら漫画家を目指す一兵少年に名古屋汎太平洋平和博覧会の取材に同行願うと女性記者からの依頼が。富豪宗像が建てた「慈王羅馬館」のスケールが凄い。宗像の刎頚之友崔(彼も大富豪)、妻潭芳、愛妾杏蓮、護衛役や看護師など崔一族も一緒に過ごす。だが杏蓮の足が東京で発見され、杏蓮の妹で一兵が恋心を抱く澪が誘拐され料亭でも…。過去のこと、中国との関係、戦争、殺人・誘拐事件のトリック。絡み合う謎を一兵が解き明かす。一兵、只者ではないな。犯人が残した最後の謎が解けた時、将来を願う想いの深さを切なさを感じた。2023/11/19

ヒデキ

60
日本が、戦争に進んでいる時代を舞台にした 犯罪小説です。前半が、時代を感じさせる文章表現で 慣れるまで少々時間がかかりました。 後半は、主人公の謎解きが、一気にはじまります。 主人公の周りの状況が、日中戦争への歯止めであったものが、少しづつ壊れていくことが見えていきます また、当時の人の価値観を反映している状況が、ちょっとづつ見えて面白かったです2022/05/21

ばう

59
★★昭和12年、銀座の似顔絵描き一兵少年は新聞記者瑠璃子に名古屋の博覧会の挿絵を描くよう依頼され二人して名古屋へ。そこで出会った人々に関係する事件が銀座で起こる。事件の真相に気づく一兵は関係者の前で謎解きを始める(名古屋にいるのに何故銀座の事件を解決⁉︎)。何とも後味の悪い読後感。江戸川乱歩や横溝正史を彷彿とさせる猟奇的な雰囲気が全編に漂い、エログロナンセンスの時代といわれた当時の様子はよく伝わってくるけれど私のようにのほほんとした人間にはちょっと合わないお話でした。辻真先は割と好きな作家なんだけれど。2024/09/03

森オサム

42
昭和ミステリシリーズ一作目。先に二作目を読んでいたのでかなり感慨深い読後感となった(両作品共読まれた方にはお分かり頂けるかと…)。本作も、当時の風俗、人々の生活、思考などを書き残して置きたい、と言う記録的意義と、少年を主人公とした青春ミステリ、と言う非常に老先生らしい作風。どちらも余り得意では無いのですが、相変わらずの圧倒的な熱量に押されて一気に読み切りました。ミステリのトリックもこれまた相変わらずトンデモな物で、老先生の通常運転、愛すべき作品でした。いつの時代の若者も迷い苦悩する、昭和12年の切ない話。2025/03/29

カノコ

42
取材のために名古屋で行われる博覧会を訪れた、銀座の似顔絵描きの少年・一兵。博覧会に参加していた女性の足だけが、なぜか東京で発見される。『昭和12年の探偵小説』という副題の通り、その時代の空気感が匂い立つ作品だった。正直なところ読みにくいのではないかと危惧していたのだが全くの杞憂で、銀座の電燈や名古屋の喧騒が目の前に鮮やかに蘇ってくる。事件自体も魅力的で、この設定だからこその動機やトリックにとても胸が踊った。眼前に迫る戦争の気配も生々しく、それに対する筆者のどこかシニカルな目線も読み応えがある。面白かった。2021/06/29

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