内容説明
推理作家同士が果たし合いを。新進作家佐々環が先輩作家若狭いさおを批判したことから、両者は剣呑な間柄となり、とうとう決闘宣言に。心配した編集者たちが小島にある若狭の別荘に駆けつけてみると、密室状態の室内で絶命している若狭を発見した。犯人はやはり佐々なのだろうか。二人の書いた短編ミステリを作中作として織り込むという趣向も楽しい、著者会心の長編推理小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
55
既読の筈だけど、全く忘れていたんで、初読と同じ。作中作、アナグラム、密室、一人二役、メタ、本格ミステリ作家が好む要素てんこ盛り。二人の作家の作品を書き分けるって才能ある人、多読の人だから、できること。辻さんは今でも最新のミステリやアニメに常時接しておられるから、ホント、尊敬します。2016/06/29
coco夏ko10角
14
ミステリの色んな要素が楽しめてよかった。2022/03/13
harukawani
8
最後の最後まで著者の遊び心が横溢する楽しい作品。作中作が都合5作あって、そこにも当然仕掛けがあるわけだけど、単体として読んでもなかなか面白い。本筋の密室殺人とその真相も意外性抜群。作中作がもう少し有機的に絡んできたらもっと最高だったけど、そこまでは望まない。意外な”犯人”が判明するラスト1行、皮肉な感じがとても良かった。2020/03/28
風鈴
2
最初は読むのが苦痛で仕方なかったです。 事件が発生するまでの前置きが長くて長くて・・・。 しかし、中盤にさしかかるあたりで、一転。 ぐいぐいと引っ張られました。 遊び心溢れる作者に、騙されてください。2005/08/15
kanamori
1
☆☆★2011/10/17
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