創元推理文庫<br> 薫大将と匂の宮

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創元推理文庫
薫大将と匂の宮

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  • サイズ 文庫判/ページ数 364p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488404215
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

光源氏の正妻・女三の宮の不義の子とされる薫大将と、源氏の孫にあたる匂の宮――源氏の亡き後、二人の貴公子の織りなす物語が『源氏物語』でも名高き「宇治十帖」である。その「宇治十帖」を最後に千年以上に亘り未完とされていたこの物語には、未だ世に明らかにされていない幻の続編が存在した。貴公子たちの恋の鞘当てが招く、美しき姫君たちの死。平安の宮中を震撼させる怪事に、紫式部と清少納言が推理を競う。推理作家にして古典文学者、ふたつの顔を持つ著者のみが書き得た絢爛たる王朝推理絵巻が、いま甦る。

内容説明

薫大将と匂の宮、光源氏の亡き後に二人の貴公子が織りなす物語こそ『源氏物語』でも名高き「宇治十帖」である。千年以上に亘って未完とされていたその『源氏物語』には、驚くべきことに幻の続編が存在した。貴公子たちの恋の鞘当てが招く、美しき姫君たちの死。平安の宮中を震撼させる怪事に、紫式部と清少納言が推理を競う。絢爛たる長編小説を表題に据えた王朝推理傑作選。

著者等紹介

岡田鯱彦[オカダシャチヒコ]
1907年東京府生まれ。東京帝国大学卒。49年「妖鬼の咒言」が雑誌“宝石”の第3回探偵小説募集の選外佳作に、「噴火口上の殺人」が雑誌“ロック”の第2回懸賞探偵小説の第一席に入選。同年から東京学芸大学の、71年からは聖徳学園短期大学の教授を務める。日本古典文学の研究者らしい遊戯精神と推理小説の興趣が結実した『薫大将と匂の宮』が、代表作のひとつに数えられる。93年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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評価

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感想・レビュー

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buchipanda3

95
表題作は昔、有栖川有栖氏が新聞書評で紹介していたのを読み、ずっと気になっていた作品。中身は源氏物語の世界を舞台としたミステリなのだ。初出は昭和25年と古めだが、元ネタが千年前のものなので時代感の相違は既に桁違い。著者は元々国文学者で、平安朝の空気感に巧みに事件を盛り込ませていた。紫式部が探偵役で表に登場するのが何とも不思議な感じ。清少納言をライバルとして登場させる遊び心も。そして解決があの物語特有の設定から導かれたのが印象的。他にも清少納言と橘則光の関係を描いた短篇などが併録され、いずれも興味深く読めた。2024/08/19

藤月はな(灯れ松明の火)

77
長らく、手に入らなかった作品なのでまた、読めた幸福に酔いました。しかも当時、他の王朝ミステリー、エッセイ、掲載していた挿画、有栖川有栖氏の推薦帯も付いているのがまた、心憎し。「噴火口上の殺人」も復刊しないかしら・・・。表題作は再読ですが、やはり、全ての元凶になった彼には冷ややかな目で見てしまう。「艶説清少納言」は才女、清少納言の恋がテーマ。でも相手は余りにも現代的な純朴青年だった!生まれる時代が違っていたらこの恋は叶っていただろうか?『「六条の御息所」誕生』は「夕顔」、「葵」の視点が変わりそう。2020/07/16

真理そら

74
遊び心満載で楽しく読んだ。作者の源氏物語愛がひしひしと感じられる。宇治十帖の後にこんなお話がついてたらいやだなあとも思ったり。若いころにはイラつく薫より匂宮の方が好みだったけど今思うと薫の方がイイよね、と思っていたがこんなお話がついたら…。『艶説清少納言』はキャリアウーマンの悲劇というか喜劇というか。2020/04/22

さつき

71
表題作は、国文学者であり探偵作家でもある著者が描く紫式部と清少納言の推理合戦。宇治十帖の後日譚がまさかの殺人事件がらみになるとは!薫と匂宮、二人の貴公子の性格の違いをひしひしと感じ、そのがんじがらめな心理戦にハラハラします。現実と物語の境い目が曖昧なところも返って余韻を感じて良かったです。他に『艶説清少納言』と『「六条の御息所」誕生』『コイの味』の短編と、エッセイも収録。森谷明子さんの解説も分かりやすいです。2020/04/02

アルピニア

66
表題作は、源氏物語の「宇治十帖」に続編があった!という設定で紡がれる推理小説。なんとも艶かしいオトナの極上ミステリーという感じ( *´艸`)薫大将と匂の宮の争いだけでなく、紫式部と清少納言が登場して推理を競い合うのもスパイスになっている。鈴木朱雀氏の挿画も典雅で見入ってしまう。その他、岡田氏の源氏物語や清少納言関連の短編とエッセイも収められており、特に「『六条御息所』の誕生」は楽しく 興味深く読んだ。岡田氏の碩学を基にした説得力かつ遊び心のある想像の世界にもっともっと浸っていたいと思った。2020/11/05

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