内容説明
刺殺された父は、盗まれた埋蔵金の地図の切れ端を固く握り締めていた。―月日は過ぎ、事件が時効を迎えようとするなか、刈谷正雄は十年ぶりに故郷に帰り、父の死の謎と向き合うことを決意する。父は本当に地図を盗んだのか?そして父を殺した犯人とは誰なのか?真実の父の姿を知るために帰郷した青年の探偵活動と恋の行方を爽やかに活写した、田園派本格ミステリの快作。
著者等紹介
岩崎正吾[イワサキセイゴ]
1944年山梨県甲府市生まれ。82年、地域出版社・山梨ふるさと文庫を設立。87年『探偵の夏あるいは悪魔の子守唄』(旧題『横溝正史殺人事件』)でデビュー
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