創元推理文庫
憎悪の化石

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  • サイズ 文庫判/ページ数 316p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488403058
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

十月二十六日、夕さりの有楽劇場で開幕のベルが鳴る。座席に戻らない岡崎エミ子を案じた友人たちはロビーへ出、係員から行方を知らされて耳を疑う。曰く「エミ子さんは亡くなりました」と。挙式を控え至福の境にあると見えた彼女が、何ゆえに?三日後、熱海に投宿中の湯田真壁なる男が殺された。所持品から岡崎エミ子との繋がりが浮かぶや、湯田事件の捜査は急展開を見せ…第13回日本探偵作家クラブ賞受賞作。

著者等紹介

鮎川哲也[アユカワテツヤ]
東京生まれ。『黒い白鳥』『憎悪の化石』で第13回(1960年)日本探偵作家クラブ賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

336
容疑者全員に鉄壁のアリバイという心躍る設定と、かなり大胆なトリックが二つも盛り込まれている豪華さもあって、氏のA級クラス作品であることは間違いない。特に捜査が鬼貫にバトンタッチし、最初のトリックが崩壊してからの展開はスピーディーで意外性もあって好き。問題は"大胆な"トリックが大胆すぎてちょっと…というところ。第一のトリックは実行中に一瞬で崩壊する危険性が高すぎて殺人時のアリバイ作りにはリスキー過ぎるのと、第二のトリックは専門知識を要する類のもので、これも露見の可能性がかなり高くリスキー過ぎる。2018/05/18

coco夏ko10角

23
鬼貫警部シリーズ。たくさんの容疑者、その全員にアリバイが…。そのアリバイ崩しと証拠固め、ひとつずつじっくりと、面白い。そして最後の方でわかるタイトル『憎悪の化石』の意味。2018/06/06

☆エンジェルよじ☆

15
面白かった。容疑者全員にアリバイがありバトンを受けた鬼貫警部と丹那刑事が1人づつ崩していく過程はさすがです。「ちょっとしたこと」を見逃さない鬼貫警部はすごい!2011/08/08

ホームズ

12
時刻表の登場するアリバイ・トリックは苦手ですがまあアリバイ・トリックを気にしなくっても楽しめますね(笑)全体を通して退屈することなく読めた(笑)ある程度犯人が絞られてからアリバイが徐々に崩れていくのが良いですね(笑)鬼貫警部も今回は丹那刑事に任せず自分で頑張っていたし(笑)2010/12/26

ひかり

11
容疑者が沢山いて全員にアリバイがあるという題材は面白く、動機もその時代を生き抜いたからこそのものだと思いますが、個人的にはあまりのめり込めず読むのに時間がかかりました。何より岡崎エミ子の事件が私の中では釈然としませんでした。作者の他の作品を読んでみたいと思います。2016/08/10

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