出版社内容情報
この作品は、作家がその筆で技巧を巡らせた
探偵小説でもあり、奇術家が観客の心理を
巧みに操って演じた奇術でもある――相沢沙呼(解説より)
華麗なるトリックで魅了する傑作長編、新装版で登場!
奇術ショウの仕掛けから出てくるはずの女性が姿を消し、マンションの自室で撲殺死体となって発見される。しかも死体の周囲には、奇術小説集「11枚のとらんぷ」で使われている小道具が、毀されて散乱していた。この本の著者鹿川は、自著を手掛かりにして真相を追うが……。奇術師としても高名な著者が華麗なる手捌きのトリックで観客=読者を魅了する、泡坂ミステリの長編第1弾! 解説=相沢沙呼
内容説明
奇術ショウの仕掛けから出てくるはずの女性が姿を消し、マンションの自室で撲殺死体となって発見される。しかも死体の周囲には、奇術小説集「11枚のとらんぷ」で使われている小道具が、毀されて散乱していた。この本の著者鹿川は、自著を手掛かりにして真相を追うが…。奇術師としても高名な著者が華麗なる手捌きのトリックで観客=読者を魅了する、泡坂ミステリの長編第1弾!
著者等紹介
泡坂妻夫[アワサカツマオ]
1933年東京生まれ。奇術師として69年に石田天海賞を受賞。75年「DL2号機事件」で幻影城新人賞佳作入選。78年『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞、88年『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞、90年『蔭桔梗』で第103回直木賞を受賞。2009年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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