創元推理文庫<br> 蔭桔梗

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創元推理文庫
蔭桔梗

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488402280
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ミステリ性が薄いだろうと見送ってきた読者はきっと後悔する――新保博久(解説より)

男女の恋愛に絡む謎解きを描く、
第103回直木賞受賞作
生誕90年記念出版第3弾

紋章上絵師の章次は、元恋人の賢子から「着物に蔭桔梗の紋を入れてほしい」と、20年前と同じ依頼をされる。当時はある事情から下職に廻してしまったのだが、賢子は紋を見て怒り、それ以降疎遠になってしまったのだ。なぜ彼女は再び同じ依頼をしたのかという真相が語られる「蔭桔梗」。浸抜屋の利雄は、見知らぬ女性から母の形見という留袖のしみ抜きを依頼される。やがてふたりは恋仲になるが……。着物が殺人事件の謎を解く手掛かりになる「竜田川」など11 編。男女の恋愛模様に絡む謎と意外な結末を描く、傑作短編集。第103回直木賞受賞作。

■目次
「増山雁金(ますやまかりがね)」
「遺影」
「絹針」
「簪(かんざし)」
「蔭桔梗(かげききよう)」
「弱竹(なよたけ)さんの字」
「十一月五日」
「竜田川(たつたがわ)」
「くれまどう」
「色揚げ」
「校舎惜別」

内容説明

紋章上絵師の章次は、元恋人の賢子と20年ぶりの再会を果たす。紋入れが原因で別れたのだが、そこには当時、彼女のある想いが秘められており…美しい余韻を残す「蔭桔梗」。浸抜屋が見知らぬ女性から依頼された仕事が、ある殺人に繋がる「竜田川」。紺屋の職人が、恋人の元を突然去った真意が胸を突く「色揚げ」など11編。男女の恋愛に絡む謎解きを描く、第103回直木賞受賞作。

著者等紹介

泡坂妻夫[アワサカツマオ]
1933年東京生まれ。75年「DL2号機事件」が第1回幻影城新人賞佳作となりデビュー。78年『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞、82年『喜劇悲奇劇』で第9回角川小説賞、88年『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞、90年『蔭桔梗』で第103回直木賞を受賞。奇術界でも著名で、69年に石田天海賞を受賞。2009年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

72
紋章上絵師や浸抜屋など着物にまつわる仕事に就く男達をめぐる連作ミステリ短編集。着物や家紋に関して全く無知なので、へーっと思うことばかり。展開はいかにも昭和でノスタルジーを感じました。面白かったです。2023/10/09

HANA

60
著者のミステリというと鬼面人を驚かせるような稚気に満ちた大トリックが特徴的だが、本書はそれらとは趣を変えて主に男女間、それも目立たない市井の人間を描くことによってしっとりと落ち着いた作品集となっている。著者のもう一つの顔が紋章上絵師であるためか、その界隈に関係する人々が出てきて、どこか現代というよりは遠い江戸の人情噺を読んでいる心地さえするし。人間関係を主題にしているためか、ミステリとしての側面も落ち着いた感じ。個人的には著者の大トリックが好きなのだが、こういう一面も悪くないと感じさせられました。2024/04/12

nemuro

47
既読は『揚羽蝶』(根室市立図書館/2009年3月読了)から『ダイヤル7をまわす時』(2023年7月読了)まで12冊(10作品)。うち『煙の殺意』が3度(2014年3月/2017年4月/2019年1月)の読了。まあ読メ登録(2009年1月)後だとこれくらいだろうか。登録前を含めた全期間・国内作家なら鮎川哲也、樋口有介とともにベスト3の読了数と思われる。帯には「男女の恋愛に絡む謎解きを描く、第103回直木賞受賞作」。表題作を含む11編。ミステリ作家にして紋章上絵師で奇術師の著者。匠の技を堪能。いざ『折鶴』へ。2024/06/21

geshi

39
新保さんの解説通り直木賞受賞作品と思ってミステリ性の薄さをj不安視していたらとんでもない、紋章上絵師の仕事とミステリの技巧がひとつになった円熟の作品。『絹針』気付かぬ間になくしていた恋に改めて気づくのを隠れた針と重ね合わせる筆の妙。『蔭桔梗』過去の話の中に巧みに伏線を入れるミステリの技が恋愛小説としてのレベルを上げている。『竜田川』着物を通して知り合い愛し合った男女の話がラスト2頁でミステリへ変容する泡坂マジック。『色揚げ』職人の時代の終わりを予感しながらも過去の謎が解かれることで今が鮮やかになる。2023/08/18

空猫

34
【第103回直木賞】ミステリが有名な作家さん。こんな男女の話も上手いとは。官能的という程でないが艶っぽさがある、人間ドラマが主の「大人の恋物語」。主人公は紋章上絵師、染師、彫り師…など職人それも呉服関連ばかりなので馴染みのない言葉が多い。7-80年代で既にフォーマルな場でも着物を着る人は激減していたのだね。もう戦後ではなくなり、時代の流れと業界の衰退と…供に変わっていく人間模様…。ホラーっぽい「遺影」や「十一月五日」「校舎惜別」などがお気に入り。2023/11/27

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